ちいかわと息子

※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。

ちいかわの作者とファンの方には申し訳ないが、私はちいかわが嫌い、でした。

過去形です。

娘が小さい頃に繰り返し見ていた教育アニメがあった。

妹がいて、いつも機嫌良くおもちゃを貸してあげたり、遊んであげたり、お菓子を分けたりする。

教育ものだから、当たり前なんだけれど、なんだか、いい子すぎて、子どもらしくない。と思っていた。

たまには、怒ったり、取り上げたりしてお母さんに叱られないのだろうか…

こんな見方はおかしいのであるが、違和感を持っていた。

だから、子ども向けのアニメが、なんとなく嫌だったし、ちいかわもその類だと思っていた。

娘が、ちいかわグッズを持っていたり、ガチャガチャで引き当てた、と言って鞄に大きなマスコットをつけていた。

ねえー、それさぁー。

ハイハイ、ママは嫌いなんでしょ。

いつもは、それで終わるのだが、この日は娘がちいかわについて語り出した。

ストーリーとか、性格とか、すごく奥が深いんだよ。主人公は、優しくて、真面目でいい子だけど、不器用なの。

で、ハチワレちゃんは、ポジティブ。だけど、友達の失敗に悩んだりする面もあるの。

ふーん。

気のない返事をした私に動画を見せてくる。

で、このうさぎ。変な声を出しながら、よくわかんないんだけど、なんか器用なの。

なにそれ。

ウッラァ、ウッラァ…

確かに変な声を出しながら森で木の実を集めている。集めた実からいらないのをポイ、ポイ!と捨てる。迷いがない。

そして、枝でゴリゴリとすりつぶして、パンに乗せて熱々の岩で焼いてジャムトーストを作った。

え。これだけ?

うん。😊

なんなんだろ。と思ったけど、なんとなくじわる。

疑問が湧いてくる。

このうさぎは、どこに住んでるの、お家は?

いつもこんなこと、してんの?

私がこれまで見てきた子ども向けアニメには、たいてい設定があった。

家族がいて、家があり、友達がいて、大まかなストーリーがあって、結論がある。

短い動画だったからかもしれないが、それらがなくて、ただ、プツン。と終わる。

ナレーションもないし、うさぎはしゃべらない。

そこに、優しい余白がある気がした。

何者だっていいじゃん。

パンがあって、おいしそうな木の実があったから、とって、すりつぶしてパンにのせて。

焼いたらどうかな、と思いついた。

やってみたら、おいしかった。

それだけ。っていう、潔さがある。

なるほど、パンをそのまま食べる子もいるだろう、でも、このうさぎは、少し工夫して食べたんだ、おもしろい子だな、と思った。

なんか、りゅうみたいだよね。

変なことばっかり言って、普段はおちゃらけている弟を娘は連想したらしい。

そういえば、そうだね。

私は、棒を拾ってきて、一心不乱に適当な石でゴリゴリ潰して、ジャムにする姿が、なんとなく、幼い頃の息子に重なって見えた。

森人になるって、言ってたもんな。

こんな感じか?

それから、いろんなショートストーリーをみたら、なんだか他人ではなくなってきた。

息子がタイミングよく、ちいかわのスタンプを押してきたので

奇声をあげてジャム作ってパンにのせて食べてるところが、似てた。

とLINEしたところ、

それが、俺に見えていたと?

否定はできない。

wwwww否定できないんかい!

娘と大笑いした。

いいぞ、ちいかわ。だんだん、好きになってきた。

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