※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
🤡学生寮におじゃまする
「せっかくだから、見ていきます?」
と寮を案内してくれた。
学生寮は、大きな川の高い堤防のすぐ脇に立っていて、隣は道路挟んで大学の敷地である。
遅刻はしないだろう。
周りにはパイナップルのおばけみたいな椰子の木?と、広葉樹がでーん!と立っていて、良い木陰を作っている。
寮の敷地には寮生の車や原付が停まっていて、田舎なこともあり、駐車は無料。
中でも比較的状態の良い赤い車が玄関先に停まっている。
「いやぁー、これでしょ、あ、へこんでる!ホントだ!」
息子たちが騒いでいる。
なんでも、昨日寮で飲み会をしていて、悪酔いした人が、彼らの言葉を借りれば、「マーライオンみたいに、」吐いて、それが先輩に降りかかり、
怒った先輩がそこにあった畳を4階の窓から投げ捨てたところ、下の車に直撃したというエピソードがあった、というのだ。
下に人がいたらどうするのだ…
蜘蛛の巣の張った共同玄関前に自販機がある。
暑いから、買ってあげるよ、選んで。
というと、
ハイ!ごちそうさまです!
と押したのは、よくわからないエナジードリンクの缶。
俺たち、これしか飲まないんですよ、寮の栄養ドリンクです笑
と、全員がこの変なジュースを選んだ。この流れでは私も押すとおもしろいんだけど、と思ったけどやめといた。
玄関入ると、無数の靴が投げ捨てられている。だけど、土足らしい。長いクーラーボックスに薄いピンク色の液体が少し残っていて、そこからなぜかベルトが蛇みたいにダラーんと垂れ下がってあるのが放置してある。
あ!俺の!あー。ベルト。
長崎出身の後輩くんが濡れたベルトを取り出して中を覗いた。
何のために使ったのか、なんでベルトが突っ込んであったのか、すべて謎である。
エアコンが一部の部屋しかないので、窓は開け放たれており、案内されるがままに校舎によくある階段を登ると、至る所に埃と泥が溜まっている。
「…掃除ってやるの?」
「してますよ!毎週金曜日に!」
後輩くんが、にこにこして振り返った。
まあ、いいか。
階段を上がったところに、小さな小部屋があり、一部だけ畳敷にちゃぶ台スタイル、窓の向こうはいっぱいの緑か眩しい。
数人の男子が座っていて、1人はラーメンを啜り、1人は背を向けてゲームしていた。
ああ、こんにちは、にこにこと出てきて、昨日の事件の話をしている。
たちまち、人だかりになり、わいわいといろんな話をしだした。
後輩くんが気を使って、
「部屋見ますか?」
と聞いてくれた。
薄暗い廊下の左右に古いドアが並んでいて、すりガラスにはダンボールが貼ってあって中は見えないようになっている。
ドアのとなりには紙ペラ1枚で、出身校と学部、名前が大書してある。
「俺の部屋はだめ、ほんとにダメ!!」
と言いながら、息子がやってきて阻止する。
後輩くんの部屋と一緒に見せてもらったけど、どっちもどっち。
一部畳敷にちゃぶ台、食べ終わったカップ麺やら飲みかけのコーラが散乱、大事にしている?ギターが真ん中に鎮座しているが、アンプは斜めになっている。

畳は、他の部屋から持ってきたらしい。だから、一部敷き。
日差しは燦々とふりそそいでいる。
日当たりは良いので、不思議と何となく健康的ではある。窓際に靴下が何本もぶら下がって揺れていた。
洗濯は…しているんだな。
「ありがとう、暮らしぶりがわかって良かったよ。みんな、元気でやってね。」
みんなが、笑顔で
またきてください!と言ってくれた。
空港まで車で送ってもらって、空港のレストランで鰹のランチをみんなでいただく。
本当は、考えていたお店があったんだけれど…イレギュラーが起こって、時間がなくなってしまった。
それでも、若い学生さんたちと毎日の楽しい話や、これからのことを聞きながらの食事が特別な時間。
ごちそうさまです!!
大きな声でみんながお礼を言ってくれた。
それだけで、本当に嬉しい。
溌剌と笑う姿を見ていると、日本の未来はまだまだ明るい、そんな気持ちになった。
息子たちには、自由に、思いきり学生時代を楽しんでほしい。
いろんなことはあったけど、夢を叶えたサイクリング、息子との楽しい思い出、と盛りだくさんの旅でした。
ありがとう。また会いに来よう。
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