※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
離婚してから、私たち親子は、実家からスープの冷めない位置にある県営住宅に引っ越した。
当時、2人の子どもを育てるシングルマザーで、看護学生だった私は、家賃区分では一番低い区分に該当していたから、驚くほど安かった。
ありがたいじゃないですか…
お風呂は足を伸ばせないくらいの小さな湯船。
物は考えようで、いつも小さなお風呂に入っていると、温泉に行ったときなど、無上の喜びを感じることができる。
「いい?うちはね、ただの貧乏とは違うんだ。希望のある貧乏なんだからね。」
いつもおちゃらけて、息子にこんなことを言っていた。
今は貧乏だけど、お母さんが看護師に合格したら、いろいろいいことがあるんだ、というような合言葉だった。
息子は決まって
「うん!!そうだよね!うちは「希望のある貧乏」なんだよね!」
と笑って答えていた。こんなやりとりを、私たちは何年も続けていた。
時がたち、息子は大学生になり、学生寮で生活をしている。
先日、就職先が決まって、東京で内定者懇談会が開かれるというので、飛行機代を立て替えた。
息子は、飛行機代を会社から支給されて、そのまま寮に帰ったのだった。
「ねぇ、今月の仕送り、どうする?」とLINEすると
「くださいぃ😭」
?飛行機代、もらって帰ったやろー?
偽関西弁を使って返信。
「ちょっと多めだけど、もらっていいの?」
律儀に返そうとしていたらしい。
「残してあるなら、それで生活してください。アンタ、希望ある貧乏でしょ」
とおどけて返信したら
「懐かしいですなぁ」
と返ってきた。
覚えていたんだな、あのやりとりを。
「希望あるだけで、今まで通り貧乏なのは変わらないんですけどね。
おかげさまで今がありますよ、ありがとうございます」
思い返せば、看護学生だった頃は毎日を乗り切るのに精一杯だった。子ども達に向き合う時間が十分とは言えなかったかもしれない。
それでも、久しぶりにあの合言葉を思い出すと、笑いながら過ごした毎日がふっとよみがえってくる。
こちらこそ、ありがとう。
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私のブログでは、子育て卒業後の”自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。
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