※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
息子が帰省して、実家からうちまでの深夜のドライブ。
「彼女もがんばってくれたよ。就職、決まったんだ、東京に。」
唐突に、息子は彼女のことを話題にした。
以前から、彼女には事情があって親元を離れるのを躊躇しているのだと聞いていた。
「女の子ってさ、どうしたらいいと思う?ってよく聞いてくるよね、自分で考えろよってことも。」
「あぁ、そうねぇ。」
時に、答えを聞きたいわけじゃない場合もあるけどね…
「彼女もさ、最初は俺に頼ってくることが多かったんだよね。
もちろん、話は聞いていたけど、あまりにも寄りかかりすぎてるって思った時は、自分で考えることだよ、って返すこともあった。」
「うん。」
人生の選択には、正解はない。
一方を選ぶということは、他方を諦めなくてはならない場合もある。
何がベストか、ではなく、ベターを選ばなくてはならない時、人は迷う。これで、いいのかと。
「就活も、苦手な方だからさ。
俺は、結構楽しかったんだけど。」
「楽しい人の方が少ないんじゃない?私も自分を売るの、苦手だし、緊張するし、就活嫌いだもんな。」
就活って、人生の大きな節目だと思う。
それまでは、勉強して大学行って、ってある程度決まった目標に向かっている。
でも、その先は?
どうしたいの?どう生きて行きたいの?
君は、何者なの?
いろんな問いがある。
え?私は何がしたいんだっけ。
そんなふうに立ち止まる人は多いと思う。
嫌でも、自分と向き合わなけばならない。
前に彼女のことを聞いた時は、内心、心配していた。
息子は、彼女の人生を全部背負うつもりじゃないだろうか、潰れてしまうかもしれない。
そんな不安があった。
そこからの、冒頭の報告。
「俺は、彼女が苦手な就活も、最後までがんばったことを評価したいと思っているんだ。抱えてる問題に対しても、時間はかかったけど、向き合っていたし」
そうだね。
必要なアドバイスはして、落ち込んでいる時は話を聞く。だけど、決定するのは彼女自身で、と答えを渡さないでやってきた、という。
私は、2人への不安が減って、少し安心している自分を感じていた。
こいつ…いつのまに。
彼女は、人生の選択を不安から息子に任せたくなるのだろう。
だけど、自己決定できなければ、後悔をしたり、その後の踏ん張りが効かないことを息子は感覚的にわかるのだろうか…
守ってあげる、引っ張ってあげる、のは手っ取り早い。でも、それは依存を強くし、自身では立てない人になってしまう。
どこか、私たちの精神看護に似ている、と思ったけど、そこに恋愛感情が絡むと、冷静ではいられないだろうし、距離感が難しいと思う。
…えらいと思う。
ポツンと言った。
「普通、21歳の恋愛なんて、かわいい、好き!って感じでさ、相手がどんな人間っていうよりも、恋に恋する感じじゃない。
少なくとも、私はそうだった気がするな…」
互いにぶつかることがあっても、それが積み重なって絆に変わっていっている。そこには、深い人間観察の目と、尊重が感じられる。
人を知るってこういうことなのかな…
2人の関係がとても美しいと思った。
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相手のためを思うからこそ、答えを与えたくなる。けれど本当に大切なのは、自分で選び、自分で歩く力を信じて待つことなのかもしれません。
久しぶりに帰省した息子を囲む家族たち。それぞれの立場で見守りながら、成長を喜ぶ時間でした。

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