※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。
スマートサングラスにすっかり心を奪われてしまった私だったが、
今日は、仕事の眼鏡を作りにきたんだから。と言い聞かせて、視力検査をしてもらった。
私の目は、左は遠く、右は近くが見える目になっていた。
「遠くを見る時は無意識に左目で、近くは右目を使って見ているんですね。便利なようで、負担はありますよね。疲れやすいと思います。」
確かに、左右の目を交互に隠してみると、見え方が違う。
看護師の仕事をしていて、点滴の針を刺すときは、老眼鏡をかけ、記録するときは外し、ナースコールのネームを見ると、ボヤけちゃって見えないのが、困っていることを話した。
「それに、私、手芸が趣味なんです。だから、手元の針を見たいと思って老眼鏡をかけて、作業しながら、時々テレビを見るんです。そうすると、ぼやける。笑」
「そうですよね。レストランに行って、メニューが見えないから、老眼鏡をかけて選んだら、相手を見て、決まった?っていうときは、鼻メガネ、上目遣いでこんな顔になっちゃうんですよね!」
的確、かつ、どこかで見た光景。
そうそう!!そうです!あははは!!
試したレンズは、本当にスマートで素晴らしいものだった。
中心部で近くの本をみるとよく見えて、店長さんのすぐ後ろの壁にあるポスターも見える。でも、遠くのポスターは霞む。
「少し顎を引いて見てください。」
ほんの少し、顎を引いてみると…
「あ!見えた!ピントが合いましたね!」
嬉しくて、にっこり笑って振り向くと、店長さんもにっこり。
「そうなんです、上の方に、遠く用のレンズが入っているんですよ。」
「なるほどー、うん、うん、わかる、わかる。」
顎をほんの少し、引いてみると見える。でも、少し上げるとぼやける、を繰り返して実感する。
遠近両用メガネって、顔を真っ直ぐにしたまま、目線を下にして、不自然な格好で近くを見なくちゃいけないと思っていた。
それに、レンズにくっきりと線が入っていて、「これは、遠近メガネです!」ってわかるのが、年寄りじみていると思っていた。
それが、この一日で全てひっくり返って、なんとも快適な世界が見えたのだった。
ああ、早く相談すればよかった!イライラを抱えながら過ごしていた時間がもったいなかった。
と言ったら、店長さんは笑いながら、
この中焦点レンズは、実は30年前くらいからあったんです。でもね、あんまりみんなから注目されなかったんです。
と教えてくれた。
「僕は好きで売りたいと思っていたんですけど、僕も若かったので、(見え方は)想像するしかなかったんですよね。この歳になって、やっと実感することができて、便利さもわかって、お勧めしたいって本当に思っているんです。」
年齢を重ねて、鼻メガネになる意味がわかったり、こんな場面で困るよね!と共感できたりすることが、なんだか特別な連帯感があって楽しかった。
今までは、メガネなんて安いものを適当に買えばいいでしょ。と思っていた。
でも、深くて広い知識を背景にした、気持ちの良い接客を受けて、納得した買い物ができたことに、新鮮な驚きがあった。
「市販の眼鏡に自分の目を合わせに行くと疲れてしまうんです。僕たちに相談していただければ、ご自身の今の状態の目に合わせたレンズをご用意することができるんですよ。」
という言葉が印象的だった。オーダーメイド。私だけの眼鏡。
今日、買った眼鏡は決して安い買い物ではなかったけど、信頼の中でこの人から買いたいと思った買い物は、初めてだったかもしれない。
今回お世話になったのは、和真メガネ MEGAドン・キホーテ蓮田店です。
特に印象に残ったのは、店長さんの接客でした。
「どんな時に見えにくいですか?」「仕事ではどんな距離を見ることが多いですか?」と、度数だけではなく生活そのものを丁寧に聞きながら提案してくださいました。
メガネは”買うもの”というより、“一緒に選んでもらうもの”なんだな、と感じた時間でした。
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