祖母から受け継いだ、私の大切なものづくりの時間

※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。

おままごとセットを作るキットが毎月届く。

一つ完成させて、友人へプレゼント。そして、また次のキットを待つ。

毎回、悪い癖で、2日か3日で仕上げてしまうので、待ち遠しい。

考えてみれば、私がものづくりにハマったのは、小学生の頃。

祖母が手縫いで縫い物をしているのを、じっと見ていて、私もやりたいと針と糸を貸してもらった。

布を切って、周りを縫って。メガネ入れだよ、できたよ。あげる。

祖母のメガネを入れた。しかし、スルスル、と糸が抜けてしまった。

?どうしてだろう。

玉結びを知らなかったのであった。

そこから布を糸で結びつけて物を作る、ということにハマって行った気がする。小学校では、手芸クラブに入って、小さい小物を作って喜んでいた。

組み立てていって、形にする。という作業は、私にとって、無心で集中できる貴重な時間で、形になった物を眺めると、達成感が半端なく押し寄せる。

すごいね、と言われるけれど、これは私の大切な癒しの時間。

一方で、母は裁縫が苦手である。嫁入り道具に持ってきたミシンを使っていたのをほとんど見たことがなく、手縫いで仕方なく雑巾を縫っている。

幼稚園の入園で、絵本バッグを用意するのに困った母は、隣のおばちゃんに頼んで、キティちゃんのアップリケのついたバッグを作ってもらった。

ほら、かわいいでしょ、作ってもらったから。

母は、私に気を遣ってくれたんだ、と思ったので、うん。と言ったけど、あんまり嬉しくなかった。

ヘタでもいいから、お母さんが作ったものが欲しかった。

…とは言えなかった。苦い思い出が今でも思い出される。

さて、自分が母親になって、入園準備が始まった。私の頃には、市販品も溢れていたけれど、娘を連れて手芸屋さんに行った。

どれにしようか、とゆっくり決めるつもりで行ったけれど、例に漏れず、娘は一目散に走って行って、

「⚪︎ちゃん、黄色!これがいい!!」

即決して、布を巻いたロールを持ってきた。あの頃は、なぜか、黄色にこだわっていた。

娘らしい、明るい黄色にクマがたくさん入っている生地。

「いいよ。これにしようね。」

お揃いの布で、絵本バッグ、お弁当入れ、上履き入れ、体操着袋、コップ入れを作った。

息子は、虫にハマっていた時期で、これまた、

「これがいい!絶対に!」

と、リアルなクワガタやカブトムシがいっぱい描いてある布を担いできた。

うちの子は、私と違って迷うということがないらしい。もう、抱えて離さないで見上げる姿に、少し笑ってしまった。

私は、子どもたちが選んだお気に入りの布で、入園グッズを作ってあげられることがとても嬉しかった。

先日、友人が入園グッズを市販で買ったら3万円ほどかかった、と話していて驚いた。ああ、声をかけてくれたらよかったのに。と本気で言った。

あの頃、子どもたちのバッグを縫ったミシンは、壊れてしまって、今は2代目になっているのが、少し寂しい。

今は、たまに座布団カバーや換気扇カバーを悩みながら作ったり、小物入れや猫まきびしを作っては、友人に配っている。

あと数年経ったら、孫の入園グッズの依頼が来るかもしれない…

そんなことを、ふと夢見ている。

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私の幸せ時間「ものづくり」のエピソードです。よろしかったら、どうぞ☺️

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