※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
昨今、闇バイトなるものが横行し、私情とは関係なしに犯罪が行われる。
高齢者を狙った詐欺も後を絶たない。
両親は互いに80代を迎え、幸にして健康で、自由気ままな生活をしている。
庭を見れば、住む人の年齢や趣味がわかるというもの。
昔苗木だった果樹は、大木となり、使った農機具がいろんなところに置かれていて、溜まった植木鉢やら、メダカのはいった火鉢やら、父の城といった趣。
田舎にありがちな人の良さで、訪ねてきた人には必ず応対のためにドアを開けてしまうし、話も聞いてしまう。
あまり、警戒ばかりするのも疲れてしまうけど、いつも一緒にいられないから心配もある。
でも、自分の生活を守りたいのも本音で、同居はできないな…
みんな、同じだと思う
私には弟がいるけれど、両親のこれからのことや、ふたりのバランスが崩れた時のことを、話し合ったことがなかった。
悪い話は、話題にしたくないものだ。
たまたま、弟がスマホをなくした事件が起こった。
私は慌てたが、本人はのほほんとしている。
あれ?なんか、ないなーと思ってたんだけどさ。実家にあるのかと思ってた。
母が電話しても呼び出し音はない。
「ちょっと!なんでそんなに落ち着いているのよ!」
心配とイライラが一緒になって、私が文句を言うと
母は呆れ顔で
「いつものことなのよ、今まで何回もあって、その度に出てきてるんだから、すごいわね。」
と。
結局、タクシーに忘れていて、ちゃんと届いていた。
私が娘を駅に迎えにいくついでに、弟も同乗してスマホを取りに行き、電車が遅延している間、親の話になった。
突如、具合が悪くなっていて、気がつくのが遅かった、とか、変なセールスが来ていた、とか親戚でも物騒な話を聞く。
「私は1人だから、一緒に住めばいいのかもしれないけどさ、やっぱり、自分のやりたいことがあったり、リズムあったりするんだよね…」
普段思っている矛盾した気持ちを言うと、
「おふくろ達だって、自分たちの生活を大切にしたいタイプだと思うよ。
密度じゃないよ、時間と頻度だよ。」
時間…?
「そう。いつでも一緒にいるんじゃなくて、一緒に過ごす時間をできるだけとってさ、頻度を増やしていけばいいんじゃないかな。」
なるほどね、今日みたいに、私や娘や、みんなが入れ替わり立ち替わり、出入りしている家だったら、あれ?この家、年寄りだけじゃないみたいだぞ、って思うかもしれないね。
お互い、車で走ればすぐ来れる位置に住んでいる。
つかず離れず、たまに覗きに行って、他愛ない話をする。そして、それとなく両親の困り事をすくいとって、きょうだいで共有する。
それが、見えないセーフティネットとなって、外部への牽制と、家族間の安心を生む。
私たちは、両親の希望の生活を尊重しながら、見守っていこう、と決めた。
スマホや財布を何度となく無くす、そそっかしい弟ではあるけれど、やっぱり、頼もしい。
「あー!ごめん、ごめん!待たせちゃったね!」
娘が急いで駅から駆けてきた。
「大丈夫よ、返ってちょうどよかったよ。」
電車の遅延が、思わぬ時間を提供してくれた。
私たちを守り、育ててくれた両親をどう守っていくかを話し合う私たち。
いつか、私がもっと歳をとったとき、娘達も同じような話をするんだろうか…
ふと、そんなことを考えた。
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私のブログでは、子育て卒業後の”自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。
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