花火をする子どもたちを、また見られる夏

※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。

今朝のニュースで、子どもたちが手持ち花火で遊んでいる映像が流れた。

ああ、夏休みだよね…

このところ、公園での花火は禁止されてきたらしい。見守る保護者がインタビューに笑顔で答えていた。

「前は、遠い公園にみんなで日にちを決めて行ってたんですけど、近所の公園で解禁になったので、今日やろうよ!って近所の子と集まって花火ができるのがいいですね。」

昔は当たり前だったことが、いつのまにか難しくなっていたのか。

遠い子どもの頃の夏休み。

昼間にいろんな花火を買ってきて、これは、どんなやつかなー?早くやりたいね、って言いながら、いとこと夜を待つ。

祖母たちは、隣で日本料理店を営んでいるから、準備に忙しい。

おみせから瓶のサイダーとオレンジジュースをもらってきて、いとこ同士で、「ミックスジュース」を作って飲んだものだ。

6年生だった従兄を先頭に、従姉のアッコちゃん、私、幼稚園児の私の弟。

従兄は、年齢順だ、と言って、コップを四つ並べて、ジュースを階段状に注ぐ。

誰も、ずるいよ!と不平を言わずに、真剣な眼差しでコップを見つめていた。

なんか、変な理論に納得して、従兄はコップ一杯、弟は、2センチくらいになったジュースを喜んで飲んでいた。

夜になると、おみせの隣の砂利駐車場に集まる。

おみせからは薄オレンジ色の灯りが障子から漏れて、立派に仕立てられた松の木が見下ろしている。

花火に火をつけるのは従兄の仕事。

慎重に置いた花火に、マッチで火をつける。

そっと、離れて離れて!と言いながら、低い姿勢で後ずさりする。

息を呑んで見つめる。

あれ。消えちゃったのかな?

従兄がそっと近づいていく。

お兄ちゃん!危ないよ!やめて!

小さい子どもたちが叫ぶ。

一拍置いて、突然、

シュゥーーーー!!

静寂を切り裂くように、夜の闇に眩しい光が立ち上がっていく。

ついた!

赤、青、黄色、、子どもたちの歓声とともに、だんだん大きくなっていく花火。

わあーーー!すごい、すごい!大きいね!

身長を超えると、少し怖い気もする。

そして、フィナーレ。

パァーン!!と小さなパラシュートがいくつか空に飛び出す仕掛け。

わぁ〜!パラシュートを掴もうと走っていく。

今から考えると、子どもだけで花火遊びをしていたのだから、危ないなぁ、と思う。

そこには、粛然とした決まりがあって、水を入れたバケツを用意して、従兄の言うことは絶対だった。

いい?終わったら、必ず、このバケツに入れるんだよ。

うん。

子どもたちの自治で行われていたのだった。

大きな花火が終わったら、手持ち花火、線香花火で競って、ネズミ花火で転げ回って、大笑いした夏の日。

今朝のニュースで子どもの顔を見て、あの夏をふと思い出した。

あのちょっと悪いことをしているような、スリルはないだろうけど、笑

安全に見守られながら、幼馴染たちと夏の日の思い出を作れる幸せが復活してくれたんだ…

ボール遊びや花火などが、少しずつ公園に戻ってきている。

一度は規制した遊び。それを復活させたいと願う大人たちの心には、子どもの頃の思い出がこうして温められているのかもしれない。

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