※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。
明けの夕方、のんびりしちゃってご飯作る気力がない。あら。もう19時か。
「おなか、すいちゃったよー!!どっか行こー!」
娘に連絡して、先日できたばかりの「麻辣湯屋さん」に行くことにした。
この頃、このお店は流行り出したらしく、この辺では少し街に行かないといけないし、
土日は大行列らしい。
それが、なんと近所にできたのをはっけーん💡っていうわけで、娘はさっそく1人で行ってきたという。
「えー!いいなぁ!!」
娘からYouTubeを見せてもらっていたし、おいしいという話を何度も聞いていた。
やった、やった!平日だからすいてるよね!と20:30に到着したところ…
え。駐車場いっぱいじゃん。
地元の高校生、家族連れ、男女カップル、いろんな人がたくさん。
恐るべし、麻辣湯ブーム。
お店に入ると、どんぶりと同じオレンジ色の壁。テーブルと椅子がたくさん並んでいる。
はい、ママ。
トングと、大きめの半透明のボウルを渡された。
食べ放題みたいに、いろんな具材が並んでいる。肉団子、きのこ、野菜類に、よくわかんない模様の練り物、麺類、海藻、お肉に魚介類・・・。

「ちょっとずつ、入れるんだよねー。YouTubeで注意されてたもんねー」
そう。私は知っている。入れすぎ注意、なのだ。
いつも通り、娘は迷いなく、ポンポンと好きな具材を選んでいく。
「これ、おいしいよ。あ、だけど、モチモチしてるから、1本でいいの。」
細長くて、ビヨーンとしなる、白いゴムみたいなもの。なんだ、こりゃ?
言われるがままに、私も具材を入れていく。あ!動画で見たやつ!クレムリンの屋根みたいなやつ!
これは食べてみたい!だけど、一個にしとく。
控えめに数種類の中華麺を入れて。これだけ?と物足りないくらいがちょうどいいらしい。

レジで秤にかけて、値段が決まる。娘は1500円、私は1300円くらい。
辛さは選べて、お子様は0、初心者の私は1に。
お願いします、とボウルを渡して番号札を受け取って席で待つ。
待っている間、店員さんやお客さんをのんびりと眺める。

店員さん、忙しそうだなぁ、次から次へと具材のボウルが積み上げられていく。
ガス台にオレンジ色の小さい鍋がたくさん並んでいる。
なるほど、順番に1人ずつ具材を入れて煮込んでいくんだな?
あの大きな寸胴鍋に入ってるスープを一人分ずつ、注いでいってるぞ。あれが、麻辣湯か。
「あ、ねぇ、ねぇ、あの人のボウル見て!あんなに入れてる!大丈夫かな!」
「あー、ほんとだ、2人前はあるよね」
よく見ると、食品棚の上に100g380円、と書いてある。でも、感覚がわからないし、レジに並ぶまでグラムを計れない。一度取ってしまったら、戻せない笑。
渡されるボウルが大きいのも、落とし穴。
「練り物は、膨れて大きくなるしさ、最初の方に肉団子とか置いてあるでしょ、あれをいっぱい取ると重さが出て高くなっちゃうんだよね。」
通の娘が解説する。ははぁ、なるほどね。最初は嬉しくって、えっとぉ、これと、これと。って入れてしまいがちだもんね。意図的に並べてあるのかなぁ。
「結構、入れましたね!初めてですか?」
高校生らしき男の子が、家族連れのお父さんに話しかけている。
「え、入れすぎなの。」
なんて会話が楽しい。
後ろの席に座ったお父さん、「俺、2700円だったよー!あはは」という声が聞こえてきた。
うわ!高級鍋になりましたなぁ…
そうこうしているうちに、呼び鈴が鳴り、カウンターに行くとオレンジ色のどんぶりにさっきの具材が入っておいしそうに煮えている。


娘が、はい!っとビニールエプロンを渡してくれた。これをつけて、思いっきり食べよう!ということか!いいね!
すっと立ち上がって、スパイス棚へ行った。ついていくと、ゴマだれ、にんにく、塩、黒酢などなど、並んでいて、小皿に好きな分量を取って混ぜて、途中で味変して楽しめるのだという。

まずは、いただきます!!
オレンジ色のスープから。お!ちょっと辛くておいしい!
「ね、なんかクセになるでしょ?少し経つと、また食べたくなっちゃうんだよねー」
「あ、ほら、このパンダ。『かわいそうで、食べられない』、ぶっクック!」
幼稚園時代の息子を思い出して、2人で笑いながら食べてみると、見た目はかまぼこなんだけど、噛むとむにゅ!とお餅みたい。
クレムリンの屋根は、中にカニみそが入っていて、おいしい。
少しずつ、いろんな具材が楽しめて、なにこれ、なんだっけ、これ、と言いながら食べるのが面白い。
白いクラゲ、トッポギみたいな細い麺、ねじれた刀削麺、ピンクのエビ水餃子…
充分おいしいけど、さっきの小鉢を入れて味変してみようか。お、これもいい。
すっかり、虜になってしまって、スープもあらかた飲んでしまった。
ラーメンだと思ってたけど、鍋に近いのね。
麻辣湯について調べてみた。
麻辣湯(マーラータン)は、中国・四川省が発祥とされる料理。
「麻」は花椒のしびれ、「辣」は唐辛子の辛さ、「燙」は熱々にゆでる、という意味らしい。
もともとは庶民的な料理で、中国各地に広がるうちにさまざまなスタイルに変化。今では、好きな具材を自分で選んで、スープで煮てもらうスタイルもおなじみなのだそう。
B級グルメが一番おいしいよなぁー。間違いないわー。
ちなみに、中国の人は、みんな辛いものが好きだと思っていたけれど。
娘の広州出身の同僚に言ったら、
「僕たちは、辛いものはあんまり食べないの、それ、差別ダヨー」
あはは、ごめんなさい。
中国は広い。四川や重慶、湖南など辛い料理で知られる地域がある一方、広州のある広東省では、辛さを前面に出さない料理が多いそうだ。
中国料理=辛い、ではないのね。知らなかった。
これから気温が下がって、ますますおいしくなる季節!しばらくハマりそうです。
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