※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。
※作品内容に少し触れています
女優天海祐希さんが好きで、気になっていた映画だけど、このタイトルが強すぎて今日まで観ていなかった。
夜勤明けのランチ時間にぼんやり気楽にみようかな、と思った。
天海祐希さん演じる50代の主婦。夫と二人の子どもと一戸建てに住んでいて、電気屋さんで契約社員をしているごく普通の家庭。
老舗菓子屋を営んでいた義父の死から、物語は急展開を見せる。
草笛光子さん演じる義母の
「立派なお葬式をお願いね。」というセリフ・・・
値段があってもないような、お葬式費用と営業。残された義母の生活をどうやって支えていくか、きょうだい間の話し合い、子どもたちの巣立ちやら、経済的な問題・・・。。
どこの家にも発生するであろう、問題の波が次から次へと打ち寄せる。
同じ世代だからこそ、あぁ、そうだよね、そう来るかぁ、どうする?と共感しながら、テンポよく物語が進んでいった。
家族の人々は、悪い人じゃないけど、少々自己主張が激しい人が多い。
その度に、主人公の天海さんは翻弄され、その優しさで飲み込んでしまう。
ある程度の境界線を引かなくてもいいのかしら、と心配になった。
だけど、優しいだけじゃなくて、時々、腹に据えかねて、心の中で爆発しているのも人間味がある。
お金に困ったことのない、自由奔放な義母の草笛さんが、本当におしゃれで素敵なところも見どころ。
白い髪に美しい白いドレスと髪飾り、みんなでパーティをして、感謝の言葉を伝えるシーンがとても印象的だった。
「お父さんが亡くなって、1人でケアマンションに残されて。寂しくて、寂しくて、もう、死んでしまいたいって思って。
でも、一緒に住もうって言ってくれる人が現れたんです。」
嫁に1番の感謝の気持ちを伝えたい、そう演説していましたが、実情はそんなに美談ではなくて、経済的に背に腹は変えられない事情があったわけで。
事情を知っている視聴者は、複雑な心境だけど、当の草笛さんの嬉しそうな顔を見たら、なんだか和む。
そうだよね、嬉しかったよね。
それだけで、いいじゃん。そう思えた。
様々な事情を抱えながらも、夫婦は危機を乗り越え、穏やかな日常を送っている姿が描かれている。そこには、私の理想とする姿があった。
こんな生き方もあるんだ、って思わせてくれる希望のラストシーン。
シビアな現実も直視しながら、生き方は選ぶものなんだ、というメッセージを受け取った映画だったと思う。
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