【信州旅⑤】真田の郷へ、K3で激坂をのぼる|来てみないと分からない景色

※ポタリングとは、目的地や速さにこだわらず、景色や寄り道を楽しみながら自転車でのんびり走ることです。

🚲今回のポタリング概要|上田城と真田の郷ライド

  • コース:上田駅 → 真田氏歴史館→お屋敷跡→上田城址公園 → 柳町 → 上田駅
  • 走行距離:約21.2km
  • 所要時間:約5時間50分
    (観光・休憩込み)
  • 実走行時間:約2時間12分
  • 難易度:★★★★☆(じわじわ坂あり)

※上田の街は、想像以上に“ゆるい坂”が続きます。
急坂ではないものの、平地暮らしには少しずつ脚にくる地形。
城下町らしく、高低差を活かした町づくりを感じられるコースでした。

  • 上昇高度:約371m
  • 平均速度:約9.6km/h
    (史跡や景色を楽しみながら、かなりのんびり)
  • 見どころ:
     上田城址公園、真田ゆかりの景色、柳町の古い町並み
  • おすすめ季節:
     新緑の春〜初夏、空気の澄んだ秋
  • ひとこと:
     歴史を感じながら走る、信州らしい城下町ライド。
     のんびり旅のつもりでも、気づけば脚が鍛えられています(笑)
  • 二日目:黄色のラインです

5時に目が覚めた。歳をとると良いこともあるものだ。充電時間が少なくなるのか、早く寝ると、早く目が覚める。

朝ごはんの前に少し上田城を散歩してこよう!

K3があればすぐそこだ。

爽やかで少し冷たい空気の中、上田城に向かって走る。上田駅からは、山に向かって緩い坂道が続く。

駅前から坂道とは。平地に住んでいる者には珍しく感じる。

上田城址公園よりかなり手前に、ここは三の丸付近。上田合戦の激戦地です。と看板がある。お城は今よりもずっと大きな規模だったことがわかる。

ここに徳川家康の軍勢が攻めてきて、戦ったのかぁ・・・。

周りの山々は変わっていないだろうけど、大きな道ができていて、商工会議所になっている。想像は難しい。

しかし、途中の小学校には低い石垣が残っているのを発見した。

探せば、痕跡は残っているものだ。

大樹が青々と茂った大きな山のようになった上田城。

自転車から降りて、転がしながらお堀の周りを散歩してみる。

朝早くから、犬の散歩やランニングなどでパラパラとすれ違う人々。

お堀から眺める櫓が素晴らしく、この深い堀を越えて、あの坂をよじ登って本丸に攻めかかるのは、かなり難しいなぁ。と思った。

朝の早起きで得た情報、なんと水曜日は博物館が定休日!

ぐむむむ。定休日を調べてなかったぞ。

目覚ましが鳴った。6時だ。

よし、ホテルに帰ってご飯を食べたら作戦変更だ。

8時。感謝の手紙を残して部屋をチェックアウト。

荷物を駅のロッカーに預けて、まずは真田氏歴史館に向かおう。

真田氏は、幸村の祖父、真田幸隆の時代に勢力を広げ、この一帯を支配していた。父昌之が、上田城を築くまではその遥か先の山に屋敷を構えていた。その邸跡に歴史館が建っているのである。

幸村が少年時代を過ごした真田の郷、どんなところなのだろう?

「少し坂がありますよ。じわじわと足に効いてくるやつです」

ってAIが言ってたけど・・・。

確かに、上田駅から徐々に登っていっているけど、これくらいならギアを使って登っていけそうだ。

バスで登るって方法もあるけど、自分の足で行かなくっちゃ。

道祖神に見送られ、牡丹や矢車草を見ながら、少しずつ登っていく。時々、「赤備え」のバスが追い抜いていく。

少し気温が上がってきたのか、汗をかいてくる。川が見えてきた。藤に似た細長い花をたわわにつけた木々と清流が、なんとも涼しげで美しい。

随分と登ってきた。

この時は、まだ知らなかった。この後の激坂を。

144号線沿いに「真田氏記念公園」がある。そこから右手に外れて、急坂が見える。これ?登るの。

急にものすごい坂が現れた。

押して登ると長めの石段がある。お、これってショートカットじゃん?

こういうとき、K3は軽いからいいんだよね。

ヒョイと持ち上げて階段を登る。日傘をさした女性とすれ違って、

「気をつけて」

と声をかけてくれた。

登ってみると、さらに激坂となっていた。

負けないぞ!K3にまたがって、漕ぎ始めた。いける、いける!

体力ついたんだから・・・。

かなり行ったところで、ペダルが重くて息が切れてきた。

私は、何をしているのだろう。

部活じゃないんだから・・・。いや、こんな坂だと思ってなかった。

斜めにジグザグ走行を繰り返し、周りを見れば、のんびりと畑仕事をしている人もいる。ええ、こんな激坂に家を建てて、住んでいるんですか。。

でも、真田の郷に住んでいるなんてロマンがあるか・・・。

緩やかそうに見えて結構キツい

ああ!だけど、ちょっと限界。

たまらずに神社の前でへたり込んだ。

ちょっとだけ、休憩させてくださいな、手を合わせて石段に座る。

額の汗を拭き、ぬるくなったお茶を流し込んで、男梅キャンディーを口に放り込む。

鶯の鳴き声が聞こえる。

山に囲まれたのどかな風景。

そうか、こんなところで過ごしていたのね。来てみないと分からないことって、たくさんあるなぁ。

この領地を渡したくないって思っていたんだな。

だけど、こんな山奥でも、中央で秀吉が台頭してきていることが伝わってきていたんだ。すごいな。

気を取り直して、出発だ。ここまできたら、バスも通らないぞ。笑

ふらふらと走り出し、その後も急坂は続く。でも、民家は絶えずにある。住んでいる人がいるんだから、行けるはずだ!

小学校だってある!かわいい歌声が響いていた。

自分を奮い立たせながら自転車を漕いで行ったが、あまりの勾配のキツさに腹が立ってきた。

どうしてこんなにすごいところに屋敷を・・・

最後の方はギブアップして自転車を押して行くと、看板が見えてきた。

おお!おお!ついた、ついた!

真田氏歴史館は、御屋敷跡の公園内にあります。

自転車を停めようと駐車場に入ると、レンタサイクルが2台停まっている。

え!あの急坂、電動サイクルなら簡単に登れるというのだろうか。恐るべし・・・

真田氏歴史館は、静かに佇んでいる。まさか、休みじゃないでしょうね?と不安になるほど。

カラカラ・・・黒い引き戸を開けると、いらっしゃいませ、と受付の方が出迎えてくれた。

正面に幸村の騎馬像が置かれている。

真田太平記の撮影前に、お墓参りをしている俳優さんの写真が飾られていた。今は亡くなられた丹波哲郎さんや渡恒彦さん。そして、昌幸役をやっていた草刈正雄さんが若い!この時は幸村の役だったのかな。

この時、着用した甲冑が3人分堂々と並んでいた。

衣装とはいえ、凝った作りだ。腕の部分には細かい金属で網目のように作った鎖帷子が縫い付けてあったり、美しく染められた紐が一本一本金属の穴に通してある。

これは実用品というよりは、美術品だ、作るのにどのくらいの期間がかかったのだろうか。

真田丸のオープニングで赤備えの騎馬武者が槍を持って突撃してくるシーンが印象的だが、レプリカとはいえ、その長さに驚いた。

実物はないが、伝承では184センチ!

こんな長いものを振り回して戦えるの…

地形の模型を見ながら解説を読んでいくと、さらに理解が深まる。

登ってきた山城。この本城を囲んで、砥石城や天白城が控えていて、この盆地を見下ろしている。そして、昌幸が建設した上田城は、遥か麓、千曲川を望む。

なるほど、山の上の方が領地を見渡せるし、敵が攻めてきたのもすぐにわかる。だけど、こんなに山深いところだと、生活は不便だろう。

時代が変化するにつれ、平地での城下町建設の必要性と、街道の抑えのためにも麓に平城を作る必要があったのか・・・

その町割りが今でも生きている。

城下町っていいなぁ。

高知は龍馬で溢れていたけど、上田は真田氏一色。400年以上経っても敬愛される殿様であり、バスや学校、食べ物に至るまで、その名前が冠されている。

変な言い方をすると、幸村で何杯でもご飯が食べられる、というわけなのだ。

私の地元にはそんなヒーローがいないこともあって、羨ましいなぁ、と思う。

真田氏のかつての居館は、荒廃することを懸念した昌幸が、伊勢から神様を呼んで神社になっている。

そこから真田の郷を一望する。

今は穏やかに、お年寄りがお参りをしていた。

苦しい登りの後は、またまた楽しい坂下り!

ビィーーーーーン!

羽音?を響かせて駆け降りていく。

行きは苦しくて見ていなかったりんご畑。花は終わり、小さな実をつけていた。

風になって降りてゆく。

やっぱり、がんばって登ったご褒美は格別!

あっという間に麓に着いたのだった。

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🌹 このブログについて🚴‍♀️

私のブログでは、子育てを卒業したあとの「自分らしい毎日」をテーマに、

看護・家族・猫・ポタリングなどを通して、小さな挑戦や日々の気づきを書いています。

ポタリングは、私にとって小さな冒険。その記録も、少しずつ増えています。

ぜひ、ほっと一息つきながらご覧になってくださいね。☕🐾

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