※ポタリングとは、目的地や速さにこだわらず、景色や寄り道を楽しみながら自転車でのんびり走ることです。
初夏の日差しも感じられるようになってきましたね。
今回は、私の初企画で足利のワイナリーと歴史を訪ねるポタリングに出かけてきました。
足利ポタリングコース情報
・コース:足利市駅 → ココ・ファーム・ワイナリー → 足利学校 → 鑁阿寺 → 香雲堂 → 足利市駅
・走行距離:16.54km(実測)
・所要時間:半日〜1日(観光・食事込み)
・難易度:★★★☆☆(初心者〜中級者向け)
※市街地は比較的走りやすく、観光しながら巡れます。ワイナリー方面は坂道あり。急坂は押し歩きでも十分楽しめます。
・見どころ:
ココ・ファーム・ワイナリー、足利学校、鑁阿寺、香雲堂の古印最中、渡良瀬川周辺の景色
・おすすめ季節:春(新緑・花水木)/秋(紅葉)
景色、歴史、グルメがバランスよく楽しめる、満足度の高いごほうびポタリングコースです。
いつもよりはゆったりと8時台の電車に乗り込む。私が高校生の頃からよく使っている路線だが、途中で終点駅となっていた。
そこからは2両編成の電車に乗り換える。人口が減って、車両数を減らしたのだろう。
9:45、足利市駅到着。今回は、私が企画した初めてのポタリング。JRの足利駅ではなくて、こちらの駅だよね?とメンバーから確認の連絡があった。
駅前は大規模な工事が行われているらしく、渡瀬川は砂袋や重機でいっぱいだった。あらら、ここも風情が変わっていくらしい。
大きな橋を渡っていると、前を歩く男女が騒いでいる。
視線の先を見ると、何か小さいものが走っている。
何あれ!猫じゃない!
薄茶色の毛をした猫より小さくて素早い動きの動物ーイタチ?が橋の袂を必死に走って、人間と出会って驚いたのか、橋の下へ降りて行った。
前回のミーアキャットといい…珍しい動物に出会うポタだねぇ。
そんなことを言いながら、足利の町の方へ降りていく。
今回の第1の目的は、ワイナリーへ行くこと。
市内を通り過ぎて、一直線に山へ向かって走っていく。
相方のタニさんは、前日19キロ走ったとかで、少し疲労がありながらも、私の緊急企画に乗ってくれた。
メイン道路の両側に植えられたピンクや白のハナミズキが、一斉に花を咲かせていた。
「わぁー、気持ちいいね、ずっと続いているよー。」
目の前には新緑の山。
私は初めて先導を行うことになったけれど、最近、慢性期病棟で体力がついたのか、気がついたらタニさんを遠く引き離している。
「あ、ごめーん、速かった?最近体力ついたらしくて。」
「そうね、もう少しゆっくりで、お願いします。笑」
ゆっくりの傾斜を登り、近づいてくると、おわ!と声が出るような坂が。
「俺、押していくわ。」
そう、ポタリングは無理しないこと…楽しみましょう!
自転車を押しながらブラブラと歩いて登る。
しばらく行くと、山の中腹に大きな建物が見えてくる。
「こころみ学園」だ。
ここは、1950年代に教師だった川田氏が、知的障害者の方達と共に切り開いた葡萄畑が発祥となっている。
1984年に醸造免許を取得して本格的なワインづくりが始まりました。

山の斜面に広がる広大なぶどう畑。下から見ると頂上付近に東屋が見える。
あそこまで行ってみようか。
脇道から急斜面をタニさんと登っていく。他の観光客は、車できてゆったりとワインを楽しみたいので、こんな急斜面を汗をかきながら登る人は私たちだけ。
いつの間に通り過ぎてしまったのか、東屋は見つからなかったけど、上から見る葡萄畑は圧巻。
こんな急斜面の森を木を切り倒し、耕して葡萄の苗を植えつけたなんて…
想像しただけでも、これは大変だなぁ、と思う。

日々、スピード感が増していく現代で、役割や仕事を見つけられないでいる知的障害を持つ子どもたち。
暇だー、つまんなーい。と言いながらゲームに興じていたり、ゴロゴロしてみたり。
それでも、作業療法の様子を見ると、アクセサリーを上手に作れる子もいる。
何もできないわけじゃない。みんなでゆっくりとやりましょう、っていう仕事や居場所があればいいのに。
といつも思っていた。
そんな私にとって、
「できないことを見るのではなく、一人ひとりの力や役割を大切にする」という川田氏の理念が、ゆっくりと胸に染み入ってきました。
人は、誰かの役に立つということが、喜びに感じる。それが、働くことの原動力になると私は思っている。
自分たちがやってきたことが、実を結び、誰かの喜びにつながっている、そう思えることが、自分への最高のプレゼントになる。
カフェで食事と風景を楽しみながら、そんなことを考えて感謝した。
お酒は飲めないので、小さめの葡萄のジュースを購入。


さぁ、山を駆け下って、街へ出る。
JR足利駅から程近いところに、周りを小さな堀で囲まれた建物が立っている。鬱蒼と茂った木々、厚みのある藁屋根の建物の頭が見えている。
ここは、かつて小学校だったが、発掘調査の結果、足利学校の遺構が発見されたことから、小学校は移転して、復元してある。
日本最古の学校として、明治時代に役割を終えるまで、儒学の学問所として栄えていたそうだ。

広い畳敷の教場では、長い机の前に座って、何かに頭を悩ませる人々。
漢字クイズに挑戦しているのでした。
教室の前には、斜めに吊るされた小さなバケツのような金盥と、下には水が溜まっている。井戸?違うなぁ。ガイドさんが、誰か、代表でやってみてください。
というので、はい!やってみます!!と立候補。
金盥に少しずつ水を入れていってください。
最初の一杯を注ぐと、金盥が少しずつ上に向いてくる。おお、いいね、もっと入りそうだな。
もう一杯入れる。あ、もうちょっとでいっぱいになるし、ちゃんと上を向いてくれそう・・・
と思って三杯目を注ぐと、ジャァ〜!バランスを崩して、水が一気に流れ出して空っぽになってしまいました。
あぁー!
失敗したのかと思って、ガイドさんを見ると、ニコニコしている。
「これは、中庸を表すものです。何事も、やりすぎは良くないということですね。」
「あぁ!なるほど!!欲張っちゃぁ、いけないてことなのね!!」
「そうそう、腹八分目ってね。」とタニさん。
え?
さてさて…道を挟んでお隣は、鑁阿寺。
足利氏の祖となった源義兼が、邸宅に持仏堂を建てたことから武家屋敷造りのお寺、という変わった建物になりました。


瓦屋根に渋く焦茶色に変化した木造の入り口から、まっすぐに視線をやると、本尊を祀ったお堂が見えてくる。
屋根には、足利氏の家紋。
お堂の前には、イチョウの巨木が鎮座している。ヒラヒラと、花のようなものが舞い降りて、雪が降っているよう。
樹齢500年。
人々の歴史を見守りながら、戦争を乗り越えて、ここに立っている。
いつみても、樹木は美しい。
鑁阿寺から続く参道には、石畳が敷かれていて、小さなお土産物屋さんが並んでいて楽しい。
さぁ、お茶でもして帰りましょうか。
その前に、有名な古印最中をお土産に買って。
駅前に喫茶店があるんじゃないの?と探してみたけれど、何と日曜日なのにみんな定休日。ええ?だって、日曜日…
驚きながら、へとへとになって元の足利市駅へ到着。駅中の小さな喫茶店でようやくアイスコーヒーを注文できました。そのおいしかったこと。
いやぁ、調べてこないとえらい目に遭いますなぁ。
予定に入れていた織姫神社は、次回までのお楽しみにしました。
美しい風景、歴史、学びと盛りだくさんの休日でした。

足利市駅には、貸出自転車(E自転車)があるニャン。
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私のブログでは、子育てを卒業したあとの「自分らしい毎日」をテーマに、
看護・家族・猫・ポタリングなどを通して、小さな挑戦や日々の気づきを書いています。
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