朝起きて、カーテンを全開に開けると、晴天じゃないですか!
ウキウキだ!飛び起きて朝風呂に行く。
ホテルの最上階のお風呂から遠く海と島が見える
やっぱり朝風呂はするものだ。昨日の夜は見えなかったもの。
紫外線対策はバッチリと、ピタピタの下着を着込んで、サイクルスパッツにかわいいサイクリング用のミニスカート。
50過ぎたら、何してもいいのよー
という友達の名言を思い出す。
つまり、人目を気にして我慢したりせず、やりたいことをやって楽しむ年齢、ってこと!
バイキングの朝ごはん。朝はパン食べたいからって真っ先にパンを焼き、ご当地ものないね?と思ってたら背後に!豚卵丼があるじゃないか。うーん、朝からどんぶり飯いけない…
給仕のお姉さんが大きなサラダボールをなぜか頭の上にあげて運ぼうとしている。
えぇ?どうしてなの。思わず、1人で笑ってしまった。
🚌サンライズ糸山へ出発!
今治駅から瀬戸内バスで糸山の展望台をめざすことにした。
ホテルで、AIに相談して、いいタイミングのバスを提案してもらった。その時、なんとなく、不安になってバスの時刻表を自分でも調べてみたら、なんとその時間のバスがないではないか?
「その時間のバス、調べたらなかったよ!ちゃんと教えてくれなくっちゃ困るよ。」とAIに文句を言ったら、
🤖「あぁ、そうだったんですね!ご指摘ありがとうございます!」
ってさぁ。調子いいんだから。
早めのバスにしてよかった。バスは貸切状態で私だけを乗せて展望台入り口についた。
特に何もないバス停に置いて行かれた。山の中腹、緑が茂っている。
え?と一瞬思うけど、大丈夫、糸山サイクリングステーションは坂を降りたところにある。
視界が開けて、海と島とトレードマークの来島大橋が見えてくる。
着いたなぁ!ついにきた、1人で。
いつもは飲まないポカリを買い、塩分飴を準備、なのだ。
やせた小さなおじいちゃんが、自転車を用意してくれた。
小さいから、こっちにしたよ。
154センチの私にぴったりの小さめの
赤いジャイアントのクロスバイクだ。
素敵!かっこいい!
自転車あさひさんのボランティア活動で料金なしのガイド2人もついている!
今日はキャンセルがあったらしくて、お客は私と、ロードバイクを3ヶ月前に買った若い男の子だ。
自己紹介し、さっそくライド開始!
少し曇り空で風も適度にある絶好のサイクリング日和だ。
ガイドさんは2人とも学生時代からバリバリにロードバイクに乗っていた人で、自転車が好きで自転車屋に就職したみたいな人だ。
走りながら、土地のことも教えてくれた。
来島海峡大橋は1999年にできた橋で、私にとっては”最近”、である。
くるくると螺旋状に橋に登るようになっていて、自転車や歩行者が無理なく登れる傾斜になっているそうだ。

高速道路なので、真ん中は車、端っこを人や自転車が走る、ちょっと変わった橋。
といっても、歩道やサイクリングロードは、車道からはかなり離れており、ガードレールもしっかり設置されていて、ちゃんと保護されているから、のんびりと海を見ながらライドできる。
時々、自転車を止めて、橋の上から海を望む。

小さな島々が、ぽこり、ぽこりと浮かび、和紙を重ねたようなグラデーションの美しい海が広がって、ゆるやかに渦を巻いているところもある。
かつて、村上海賊と呼ばれた海のプロたちが、この地域の治安を守り、この難しい潮と浅瀬の中を自在に船を操っていた。
いまでも、村上姓の人々が多く住んでいて、造船など、海の仕事を担っているそうだ。
イルカも住んでいるとのことだったが、この日はお目にかかれなかった。
「釣り船が出ているから、今日はいないのかもしれません。」
とガイドさんが言った。
イルカがいるときは、魚が釣れないのだそう。
馬島は、戦国時代は馬を飼育していたらしいが今はリゾート地となり、グランピング場になっていて、島民以外は車では入れないことになっている。
一泊六万円なり。
ピタピタのサイクルジャージにサングラスのロードバイクたちがすれ違ったり、追い抜いたりしていく。
かっこいいなぁ。
こんにちは〜
と声を掛け合う。素敵な世界
この橋も、車だとあっという間に終わっちゃうんですよ、とガイドさん。
この自転車のスピードがいいのよねぇ
海の風が心地よく頬を通り過ぎていく。ゆっくりと空気を胸に吸い込みながら、
きっと、今日という日は忘れられない日となるだろう、いつまでも…と思った。
迷ったけど、思い切ってきてよかった!というか、やって後悔することってほとんどない。迷ったら、やってみるべき、なんだな。
島のバラ園でローズヒップソフトクリームを食べたり、ガイドさん推薦の森の中にあるパン屋さんで瀬戸内レモンのマフィンと胡桃ベーグルを買った。



ガイドのお兄さんは、前後について”護衛”してくれる。内側へ寄ってくださいね、とか、体調悪くなったら言ってくださいね、と声をかけてくれる。保冷バックを持っていて、私たちの買ったお土産を保管してくれた。
このガイドツアーが無料とは信じられないと言ったら、ガイドさんも信じられないとのこと笑
「本当にありがとうございます。奥様とは走ったりしますか?」と聞いたら、笑いながら
「日焼けするのが嫌だから、って絶対に付き合ってくれないんですよ。笑」ですって。
道の駅よしうみいきいき館では、海を見ながら海鮮バーベキューをしている人々がたくさん。
ここでガイドさんが「うまいですよ!ぜひ!」とご馳走してくれた、せとかジュースが衝撃的なおいしさだった。
「せとか」とは、みかんとオレンジを掛け合わせて作った、”高級なみかん”とでも言おうか。
おいしすぎて、今でも空き瓶をとってあるくらい。笑…
愛媛非公認ゆるキャラのバリーさんがかわいくて、マスコットを購入してさっそくリュックにつけた。
バリーさんはその後、私と海を渡り、今は病院で私の仕事ぶりを見ている。
私のポケットから揺れるバリーさんを見て、患者さんが「かわいい!名前なんていうの!」と話しかけてくれることが多い。

中には、似顔絵を描いてプレゼントしてくれたり、私に「ねぇねぇ、バリーさん。」と話しかけてくるお馴染みの方もいる。違うけど…ま、いっか。
あっという間の3時間が過ぎた。お試しライド企画、ということで、途中から引き返して出発地点に帰ってきた。これから距離を伸ばすには、パンク修理などの知識も必要とのことだった。
「また、しまなみに来てくださいね。」
別れ際、優しく声をかけてくれたガイドさんや、レンタルサイクルセンターのおじさん、ベーグル屋さんのおばさん。
もちろん、瀬戸内の景色と空気を味わえたことも素晴らしかった。
けれど、ここで一番心に残ったのは、しまなみを愛する人々との温かい交流だった。
本当に楽しいライドだった。
一期一会に感謝しながら、その場をあとにした。


旅は、目的地に着いたら終わりではない。
思いがけない出会いは、このあとも私を待っていた。続きます✨
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