しまなみ海道を走る③ 息子の待つ高知へ

🚃今治から高知へ

今治駅から特急いしづちで香川県多度津駅へ

行くのに、AIに頼りすぎで、なぜか松山周りで高知に行くというとんでもないコースが出てきて、

駅の方に多度津経由を教えてもらい、1時間に一本の特急に飛び乗る。

あと1分だった。

多度津は小さなかわいい駅。

特急の乗り換え駅なんだけど、止まったらすぐに発車する。

ちょっと慌てて降りた。

発車の音楽は瀬戸の花嫁だ。地元の在来線は2両編成。

ちょっと長いバスみたいだ。

夕方16:47発、高校生たちが家路につく時間。日焼けした高校生たちは、いつ見ても幸せそうで健康そうでいいなあ

南風は、スルスルと走り出して、しばらくは香川の、のんびりとした田園風景が続く。

愛媛は田んぼが少なかった気がするなぁ…

緑の山が目の前に迫る勢いだ。

埼玉の平野に住んでいると、こうやって車窓から山が間近に見えるというのは、とても興味深いことだ。

わたしたちには、山は遠くに霞んで見えるもの、なのだ。だから、山とか海とかが手の届くほどに近いと、ああ、遠くに来たんだ、と感じる。

次第に山がちになっていく。

大歩危おおぼけが近づいている。私が座った右側ではく、左側に絶壁と川が流れている。

前の人はのんびりとビールとスマホだ。

なぜ!そんなに平静でいられるのか、わからない!こんなに素晴らしい景色があるのにー!と私は背伸びして立ち上がり、空いている左側の自由席によろけながら移った。

やった!

興奮しながら一瞬で通り過ぎた清流をカメラに収めた。よし!よーし!

この絶景を撮らないと

楽しんでいるのは私だけなのか?

車内は静穏である。

最近、すっかり乗り鉄&撮り鉄気分だ。

トイレが近いのは歳をとった特権?なのか、飛行機、特急、駅、あらゆる場所でトイレに行く。

特急南風のトイレは、広くてすごいけども、揺れる!笑

用を足すのも、もっとお年寄りはキツいと思った。手すりはあるけど、トイレって、いろいろやることあるもんね。

渓谷を越えると、田園が広がり出す。高知県に入った。パラパラと小雨の降る夕方に、高知駅に到着。観光案内所は終わっていて、薄暗くなった空に高知の英雄が3人、駅を背にして今日も立っている。

龍馬さん、また来ちゃった。よろしくお願いします。ペコリとお辞儀

ヘトヘトに疲れて、サイクリングスタイルのままホテルに着いた。

部屋は冷房されていない。

暑い…安いから仕方ないか

今治でも、自分でつけるスタイルで、外出すると、切れていた。

冷房したり除湿したりといじってみるも、なんだか涼しくならない。

あんまり室温下げるの好きじゃないけどナ

20度にして様子見ようか

しかし、食事から帰っても暑いまま

じっとりと汗をかく

これで寝るのはつらすぎる。クレーム嫌だけどしかたない。

フロントに連絡すると、すぐにきてくれて、お客様…暖房になっていますね。

と笑顔で対応してくださった。

「ああーー!ホントだ!ほんとにすみません!」

設定温度20度の暖房をつけて、イライラ汗かいてフロントに連絡するなんて、なんと迷惑な客なんだろう!はずかしい!

すでに世間の迷惑者!

仏頂面で電話しなくてヨカッター!😭

もちろん丁重に謝りました。

問題山積の人が登場👦

娘とライン電話しているうち、23時にホテルにやってきた息子。

「ちはーす、すんませーん」

変な日本語で、素手にパソコンとスマホを持って現れた。

お風呂は24時までだよ、タオルここだよ!

早く行ってきな。

さっそく世話を焼いてる、と電話越しに娘が呆れている。

「それだから、いつまでも、あんな感じなんだよー」

「わかってる。だけど、世話しないと、結局いろんなことが起きるじゃないのよー」

「それねー」

いつものやりとりをしているうち、息子がお風呂から上がってきて、

「ぱんつ持ってくの、忘れたー」

と、言った。

…こんなことは些細なことだ

問題のうちに入らない

「じゃあ、今履いてないの?」

「うん。今日さー、寮の運動会って忘れてて、野球やって、リレーやって、疲れてそのまま爆睡してたら、こっちの寮のソーメン大会忘れてて、今から来いって言うから行ってさー、でも結局、でっかい餃子作る会になってたわー」

ご機嫌にしゃべりながら、丁寧にTシャツを畳む姿を見て、意外とこういうことはできるようになったのか、と思った。

「あー、明日コンビニでパンツ買えばいっかー」

「今履くから値札取ってっていうの?」漏らしたのかと思われちゃうね!笑」

「あ、そっかー…」

結局ノーパンツでトレパン履いて、翌日はその上にズボン履いて過ごしていた。

私が買ってきたお菓子をバリバリ食べて、パソコンの充電を始めた。

俺はね、忙しいんだよー

とか言いながら、作業せず。

キョロキョロしている

お菓子食べたいの?

うん😊

買ってきておいたお茶、秘境で買ったマフィンをモリモリ食べている。

「それは、森の中のパン屋さんが自然酵母で…」

「ウン、そうなんだ、うまいよ、レモンの味する。」

半分聞いてない。そりゃ、瀬戸内レモンのマフィン、だからさ…

まあ、いい。

それから午前3時まで学校の話、友達の話、わたしの近況なんかを話し込んだ。

翌朝、息子の車に乗ろうとして驚いた。

助手席のドアに三本線がついている

どうしたの、コレ。

「あー、前から。高知って狭いんだよー、行けるかなーと思ったら、行けなかった笑」

「アンタね。自分で買った車だったら、そんなチャレンジしないよね?」

「いやー、そこ通らないと間に合わないタイミングだったんだよー」

後で先輩くんから聞いた話だが、別に急ぎの用事じゃなかったらしい。

今日は香川から来る先輩と、同じ寮の後輩くんと待ち合わせて、海鮮丼を食べてから帰る予定だ。

車窓から、懐かしい高知の街並みを見ていた。

オカメヘアーのとさでん、懐かしい…

かわいい…

これは以前撮った初対面の感激写真です。おかめ納豆、のおかめさん☺️私が勝手にそう呼んでいるんですけどね。

息子と楽しく喋っていると、左に車線変更しようとして左側車線の車に向かって突進、

あー!ちよっと!間に合わない!

と思った瞬間、ドカ!

なぜか、前方車の右後ろに衝突。

ベルトが腹に食い込んだ。ええええ。

な、なぜ、今の何が、難しいことあったんだろう?

息子は降りていって、相手の方と話している

幸い、誰も大きなケガはなかった。

でも、助手席のドアは開かなくなっていた。

二人組の男の子がこちらを見て立ち話している

田舎だから、珍しくて見てるのかな…

と思っていたら、息子の待ち合わせた友だちだった。

「ご挨拶遅れまして、母です、すいません、こんな感じになって…」

「あ、こんにちは」

と笑顔で挨拶してくれた。

それからは、警察の聴取、レッカー待ちで1時間くらいかかるらしい。

ではその間に、と東京のお土産、いもきんつばを振る舞うことにした。

「こんなタイミングでなんですけどね…お土産です。」

私が差し出すと、

「うまい!うまいなぁ!」

レッカーを待つ炎天下の駐車場で、息子たち3人は、菊の御紋が入った「御用達」のきんつばを立ち食いしている。
立ち食いしていいものじゃないんだけど。笑

「で、これなんだっけ?笑」

初めて「きんつば」を食べたという長崎出身の友達が聞くと、息子がすかさず

「きんつば。皇居外苑のやつ。」

まるで、自分が振る舞ったような顔をして言う。

「忘れられない味になったよなあ!」

誰もケガをしなかった安堵感と、

どうしてこんなことになったの、というおかしみと、

走らなくなった3本線のムーブコンテ。

なんとも言えない気持ちになって、記念撮影しようと車の前に立つと知らずにピースサインが出てしまって、

「どうしてピースすんの。」

息子からツッコミが入り、慌てて手を引っ込めて、写真を撮った。

確かに、この日のことと、きんつばが

何年も何回も思い出されるだろう。

レッカーで車は学生寮に移動、私たちは香川から来てくれた先輩くんの車に乗り込んだ。

次は、思いがけず息子たちの学生寮に潜入したお話です。

あわせて読みたい🌱

▶︎ しまなみ海道を走る② 海の風と、人の優しさに出会う日

🌷 このブログについて
私のブログでは、子育て卒業後の”自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。

ぜひ、ほっと一息つきながらご覧になってくださいね。☕️🐾

今日も読んでいただきまして、本当にありがとうございます。コメントをいただけたら嬉しいです。コメント欄は下にあります。🐈‍⬛🐈‍⬛

このブログは、こんな思いで続けています。

▶︎ このブログについて

コメント

タイトルとURLをコピーしました
当サイトは、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。適格販売により収入を得ています。