🚃今治から高知へ
今治駅から特急いしづちで香川県多度津駅へ
行くのに、AIに頼りすぎで、なぜか松山周りで高知に行くというとんでもないコースが出てきて、
駅の方に多度津経由を教えてもらい、1時間に一本の特急に飛び乗る。
あと1分だった。
多度津は小さなかわいい駅。
特急の乗り換え駅なんだけど、止まったらすぐに発車する。
ちょっと慌てて降りた。
発車の音楽は瀬戸の花嫁だ。地元の在来線は2両編成。
ちょっと長いバスみたいだ。
夕方16:47発、高校生たちが家路につく時間。日焼けした高校生たちは、いつ見ても幸せそうで健康そうでいいなあ
南風は、スルスルと走り出して、しばらくは香川の、のんびりとした田園風景が続く。
愛媛は田んぼが少なかった気がするなぁ…
緑の山が目の前に迫る勢いだ。
埼玉の平野に住んでいると、こうやって車窓から山が間近に見えるというのは、とても興味深いことだ。
わたしたちには、山は遠くに霞んで見えるもの、なのだ。だから、山とか海とかが手の届くほどに近いと、ああ、遠くに来たんだ、と感じる。
次第に山がちになっていく。
大歩危が近づいている。私が座った右側ではく、左側に絶壁と川が流れている。
前の人はのんびりとビールとスマホだ。
なぜ!そんなに平静でいられるのか、わからない!こんなに素晴らしい景色があるのにー!と私は背伸びして立ち上がり、空いている左側の自由席によろけながら移った。
やった!
興奮しながら一瞬で通り過ぎた清流をカメラに収めた。よし!よーし!

楽しんでいるのは私だけなのか?
車内は静穏である。
最近、すっかり乗り鉄&撮り鉄気分だ。
トイレが近いのは歳をとった特権?なのか、飛行機、特急、駅、あらゆる場所でトイレに行く。
特急南風のトイレは、広くてすごいけども、揺れる!笑
用を足すのも、もっとお年寄りはキツいと思った。手すりはあるけど、トイレって、いろいろやることあるもんね。
渓谷を越えると、田園が広がり出す。高知県に入った。パラパラと小雨の降る夕方に、高知駅に到着。観光案内所は終わっていて、薄暗くなった空に高知の英雄が3人、駅を背にして今日も立っている。
龍馬さん、また来ちゃった。よろしくお願いします。ペコリとお辞儀
ヘトヘトに疲れて、サイクリングスタイルのままホテルに着いた。
部屋は冷房されていない。
暑い…安いから仕方ないか
今治でも、自分でつけるスタイルで、外出すると、切れていた。
冷房したり除湿したりといじってみるも、なんだか涼しくならない。
あんまり室温下げるの好きじゃないけどナ
20度にして様子見ようか
しかし、食事から帰っても暑いまま
じっとりと汗をかく
これで寝るのはつらすぎる。クレーム嫌だけどしかたない。
フロントに連絡すると、すぐにきてくれて、お客様…暖房になっていますね。
と笑顔で対応してくださった。
「ああーー!ホントだ!ほんとにすみません!」
設定温度20度の暖房をつけて、イライラ汗かいてフロントに連絡するなんて、なんと迷惑な客なんだろう!はずかしい!
すでに世間の迷惑者!
仏頂面で電話しなくてヨカッター!😭
もちろん丁重に謝りました。
問題山積の人が登場👦
娘とライン電話しているうち、23時にホテルにやってきた息子。
「ちはーす、すんませーん」
変な日本語で、素手にパソコンとスマホを持って現れた。
お風呂は24時までだよ、タオルここだよ!
早く行ってきな。
さっそく世話を焼いてる、と電話越しに娘が呆れている。
「それだから、いつまでも、あんな感じなんだよー」
「わかってる。だけど、世話しないと、結局いろんなことが起きるじゃないのよー」
「それねー」
いつものやりとりをしているうち、息子がお風呂から上がってきて、
「ぱんつ持ってくの、忘れたー」
と、言った。
…こんなことは些細なことだ
問題のうちに入らない
「じゃあ、今履いてないの?」
「うん。今日さー、寮の運動会って忘れてて、野球やって、リレーやって、疲れてそのまま爆睡してたら、こっちの寮のソーメン大会忘れてて、今から来いって言うから行ってさー、でも結局、でっかい餃子作る会になってたわー」
ご機嫌にしゃべりながら、丁寧にTシャツを畳む姿を見て、意外とこういうことはできるようになったのか、と思った。
「あー、明日コンビニでパンツ買えばいっかー」
「今履くから値札取ってっていうの?」漏らしたのかと思われちゃうね!笑」
「あ、そっかー…」
結局ノーパンツでトレパン履いて、翌日はその上にズボン履いて過ごしていた。
私が買ってきたお菓子をバリバリ食べて、パソコンの充電を始めた。
俺はね、忙しいんだよー
とか言いながら、作業せず。
キョロキョロしている
お菓子食べたいの?
うん😊
買ってきておいたお茶、秘境で買ったマフィンをモリモリ食べている。
「それは、森の中のパン屋さんが自然酵母で…」
「ウン、そうなんだ、うまいよ、レモンの味する。」
半分聞いてない。そりゃ、瀬戸内レモンのマフィン、だからさ…
まあ、いい。
それから午前3時まで学校の話、友達の話、わたしの近況なんかを話し込んだ。
翌朝、息子の車に乗ろうとして驚いた。
助手席のドアに三本線がついている
どうしたの、コレ。
「あー、前から。高知って狭いんだよー、行けるかなーと思ったら、行けなかった笑」
「アンタね。自分で買った車だったら、そんなチャレンジしないよね?」
「いやー、そこ通らないと間に合わないタイミングだったんだよー」
後で先輩くんから聞いた話だが、別に急ぎの用事じゃなかったらしい。
今日は香川から来る先輩と、同じ寮の後輩くんと待ち合わせて、海鮮丼を食べてから帰る予定だ。
車窓から、懐かしい高知の街並みを見ていた。
オカメヘアーのとさでん、懐かしい…
かわいい…

息子と楽しく喋っていると、左に車線変更しようとして左側車線の車に向かって突進、
あー!ちよっと!間に合わない!
と思った瞬間、ドカ!
なぜか、前方車の右後ろに衝突。
ベルトが腹に食い込んだ。ええええ。
な、なぜ、今の何が、難しいことあったんだろう?
息子は降りていって、相手の方と話している
幸い、誰も大きなケガはなかった。
でも、助手席のドアは開かなくなっていた。
二人組の男の子がこちらを見て立ち話している
田舎だから、珍しくて見てるのかな…
と思っていたら、息子の待ち合わせた友だちだった。
「ご挨拶遅れまして、母です、すいません、こんな感じになって…」
「あ、こんにちは」
と笑顔で挨拶してくれた。
それからは、警察の聴取、レッカー待ちで1時間くらいかかるらしい。
ではその間に、と東京のお土産、いもきんつばを振る舞うことにした。
「こんなタイミングでなんですけどね…お土産です。」
私が差し出すと、
「うまい!うまいなぁ!」
レッカーを待つ炎天下の駐車場で、息子たち3人は、菊の御紋が入った「御用達」のきんつばを立ち食いしている。
立ち食いしていいものじゃないんだけど。笑
「で、これなんだっけ?笑」
初めて「きんつば」を食べたという長崎出身の友達が聞くと、息子がすかさず
「きんつば。皇居外苑のやつ。」
まるで、自分が振る舞ったような顔をして言う。
「忘れられない味になったよなあ!」
誰もケガをしなかった安堵感と、
どうしてこんなことになったの、というおかしみと、
走らなくなった3本線のムーブコンテ。
なんとも言えない気持ちになって、記念撮影しようと車の前に立つと知らずにピースサインが出てしまって、
「どうしてピースすんの。」
息子からツッコミが入り、慌てて手を引っ込めて、写真を撮った。
確かに、この日のことと、きんつばが
何年も何回も思い出されるだろう。
レッカーで車は学生寮に移動、私たちは香川から来てくれた先輩くんの車に乗り込んだ。
次は、思いがけず息子たちの学生寮に潜入したお話です。
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