中焦点眼鏡と私、その後|仕事で使ってわかったこと

※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。

先日作った眼鏡を友人の若葉さんと待ち合わせして受け取りに行った。

50代にして出会った中焦点眼鏡のお話はこちら。

ただ受け取るのかと思ったら、かけてみてください、と言う。

あ、ハイ。うん、見え方はいいですね。

だって、こないだ、測って試着したレンズだもん、変わりないと思うなー、と思った。

ちょっと下がるから、調整しておきますね、

そう言って微調整してくれた。

ほんの少し、鼻あてと、耳にかける部分を調整すると、お、いい感じ…

近くの辞書を見て、はっきり、遠くは少し顎を引くとより、しっかり見えるし、もちろん店長さんの顔もちゃんと見える。

見える、見える!美しい世界だ…

見えるって、ホントに気持ちいいね!

若い頃は当たり前だった、遠くと近くを交互で見ることがつらくなってきて、半分諦めていた。これが、年齢を重ねるってことなんだ、と納得しようとしていた。

だけど、こんなふうにアシストすることで楽になれるんだ。

店長さんは、楽に生活をするお手伝いができますよ、と言う。

坂に例えて説明してくれた。

「若い時は、こんな急坂も登れたけど、きつくなってきた、だけど登れないわけじゃない。

だから、少し坂を緩くしてあげると、少しの力で登ることができるようになって、結果的に楽になるんですよ。」

ああ、なるほど。イメージしやすい。

「私たちはね、いかにご満足していただけるか、なんです。楽に生活できた方が楽しいでしょう。

そのお手伝いができるんですよね。」

「そーう、それね!この感動を職場で広めたかったんだけど、あんまり響かなかったの。」

「😊それは、これからですよ。あなたが、どうして眼鏡をつけっぱなしで仕事をしていられるのか、不思議に思う人が現れると思いますよ。」

ああ!そうか!その時、これはね。って布教しよう!

一見は百聞に如かず、じゃなくて、

体験は、百聞に如かず、というところ…

ここまで話して、感動のあまり、

素晴らしい接客です!

と面と向かって言ってしまって、店長さんは嬉しそうにだけど、照れたように頭を下げた。

そして、仕事で使ってみた👓

張り切ってメガネをかけて仕事を始めた。

申し送りの資料。

小さい字もよく見える。

いつもは、老眼鏡忘れたぁ、とかやっているのに。

そして、目を挙げて、夜勤者をみてもぼやけない。

いいねぇ…

しかし。

仕事を始めて感じたことは、少し使いにくい。

自分があまり動かない仕事、たとえば、記録をする、隣の看護師と相談する、などはいい。

しかし、病棟看護は、病棟を歩き回って、患者さんの様子を広く観察したり、探したり、歩行介助をするなど、メインは遠くにピントを合わせたい時間が多い。

もちろん、針を扱う、記録を読む時間はあるから、近くを見るレンズも必須。

思い切って、店長さんに相談してみた。

それは、レンズの種類を変えた方がいいかもしれませんね。

と親切に対応してくださり、再訪すると新しいレンズをいれたメガネを試着させてもらった。

店内をうろうろ歩いたり、遠くを見たり、近くを見たり。

「うん、こっちの方がいいみたいです、メインは遠くがスッキリ見えて、手元に目線を落とすと、細かい字も見えますね。」

「このレンズは、遠方用レンズが前より少し多めに入っているんです、その分、近方は少なくなっているけど、これで様子を見ましょう。」

レンズは1週間後の交換となりました。

「メガネって難しいですね。」

と言うと、にっこりして

「こういう意見は我々にとってとても貴重なものなんですよ。

今、言ってた、朝の申し送りの時は、よく見えて調子がいいけど、動き出したら、あれ?ってなるって話、今度お客さんにしたら、よくわかってるわねーってことになるでしょう?」

あはは、なるほど…

想像はできるけど、実際に働いた時の使い心地までは想像できないものね。

店長さんの辞書の一ページを作ったわけか。

クレーム、と取られてしまう可能性のある、再相談。それを見事に拾い上げて新しい提案をし、さらに自分の財産にもしてしまう。

さすが、商人(あきんど)。なかなかいい。

「レンズを交換して、また使い勝手を教えてください。やっぱり前のやつがいい、というのも大丈夫ですよ。」

私が持つであろう心配までも、先に言ってくれた。恐れ入ります。プロですな。

とりあえず、来週のレンズ交換が楽しみだ。

レンズ交換をしてみて

おお!よく見える。遠くも、そして手元も見える。スッキリ。

両眼の上に、遠く用のレンズがあるから、顎を動かす必要もなく、すっと、遠くの看板や廊下の先が見える。

これですね!

と言うと、店長さんは、

「やっぱり、そうでしたね。私は少し欲張りすぎてしまいましたかね。

まだ、過渡期の目ですものね。」

と。そう、私の目はまだ変化していく途中。

「職場で、さっそく、なんで老眼鏡をかけたまま仕事できるのって質問してくれた人が現れたんですよ!」

「おや、そうでしたか。☺️また、ご相談ください。

こういうのは、体験しないとホントに伝わらないものなんですよね。」

「そうそう!今度、体験会とかいいかもしれませんね、うちの病院に来たら売れそうですよ😂」

思いつきでそんな提案をしてから、ああ、本当に体験会をやって、みんなが店長さんの話を聞いてくれたらなぁ。と思った。

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