50代の高知旅行記|eバイクで巡る四万十川・沈下橋【第3話】

朝、目が覚めると、快晴!

おおお、晴れ女の力を見たか!

昨日は、雨だったのだ。川の増水が少し気になるところ。

6:30にはサイクリングスタイルに着替えて朝ごはん、ホテルに荷物を預けて出発だ。

駅前のレンタサイクルを予約してある。

今回は、初めてのeバイク。

お店のお兄さんが、グリーンのマウンテンeバイクを出してくれた。

わあ!カッコいいですね!

ペダルを踏むと、グン!と押し出される感じがある。

おお!

普通のマウンテンバイクに比べて2倍以上の代金だけど、これが予想以上に威力を発揮することになるとは、、

さて、出発だ。増水はあまりなく、お目当ての遊覧船も出航しているとのこと。

そして、今日は、ちょっと違うのだ…

準備してきたスマホホルダーを自転車に装着、スマホをセット。

アプリ、Ride with gpsを開く。

予定のルートが表示され、自分の位置が点滅する。

大通りを避けて、四万十川へ向かえる。

方向音痴の私には強い味方。自分の位置がわかるって安心だなあ。

赤い鉄橋が見えてきた。青空とのコントラストが圧倒的。橋の中央から、川を覗き込むと、魚が泳いでいるのが見える。

青い空と赤い鉄橋が素晴らしい

遠く緑の山からゆったりと流れている四万十川。

とうとう来た、私は四万十川に会いに来たよ。

見晴らしのいい土手沿いを、スマホから流れる大好きなYOASOBIの歌を聴きながら、颯爽と走る。

この感動のまま、ナビがあるのに私はなぜか下流方向に曲がり、なんとしばらく気がつかなかった。

木陰の苔むした歩道で横切る蟹に出会った。

わ!また蟹!!

昨日、息子と仁淀川の河口に行った時、テトラポットの中に蟹がたくさん住んでいた。

モソモソとハサミで何かを掴んでは食べている姿がなんともかわいらしかった。

ふう、結構来たな。

ナビを見ると、逆方向にいるではないか?

え!嘘!

そこから急いで赤い橋まで30分、必死に戻って1時間ロスをする。

…方向音痴もここまで来るとビョーキね!

自分に呆れる。

ああ、筋肉つかっちゃった。大丈夫かな。

気を取り直し、上流へ向かって自転車道を走っていく。

日が照ってきて暑い。10時を回っている。

しばらく、舗装された広い道路が続き、日陰がないから、たまらず休憩してポカリを飲む。

川面から距離をとって走るのは少し単調。

レンタサイクルのお兄さんが言っていた、少し細くてくねくねした道に入っていく。

いつの間にか、川が右隣にきていて、車は、すれ違うのは難しい細い林道。

涼しくて、スイスイとカーブを抜けて、楽しい。

赤い橋から30分、とうとう佐田の沈下橋に着いた。

佐田の沈下橋に着きました!

欄干のない、滑走路のような沈下橋が、まっすぐ向こうへ伸びている。

覗き込むと、川底の石がよく見えて、水の流れが速い。

外国人サイクリストが、乗ったまま橋を渡る。

笑顔で挨拶した。

勇気あるなあ、私は押して渡るよ。

かなり上流なのに、川幅が広いな。

よし、ここからさらに上流の三里橋にいく!

ここからは、アップダウンがあって、降りはさあー!と楽しいけど、帰りのことを考えると不安になった。

疲れてこの坂を登れるかしら…

三里橋を越えて、少し行ったところに四万十の碧あおという、遊覧船乗り場がある。

並走してきた四万十川を今度は船で往復できる。目線を移して新しい四万十川の顔を見ることができそう。

靴を脱いで、お座敷に上がるタイプ。休憩時間にピッタリです。お料理は予約が必要です。

遊覧船、といっても、箱根みたいな大きな船じゃなくて、長い笹舟に屋根のついた御座敷がついている。

靴を脱いで、畳に上がって座布団に座るスタイル。

川の水がすぐ近く。

予約をしておくと、食事もできるけど、私はおにぎりとお茶。川を下りながら、パクリ。

これが最高よ。

施設名四万十の碧(しまんとのあお)
所在地高知県四万十市三里1446
遊覧時間約50分
料金大人2,000円/小学生1,000円(要確認)
予約事前予約がおすすめ
公式サイト四万十の碧 公式サイト

イケボの船頭さんの案内でゆっくりと三里橋に近づいていく。

四万十川は全長196km、大規模な貯水ダムがないことで知られる。

増水した時のために、欄干のない沈下橋が48本もかかっているそう。

窓から外を眺めると、涼しい風が頬を撫でていく。気持ちがいいなぁ。

「夏はね、みなさん涼をとりたくて乗船してくれますけど、暑いですよ、こんなふうに涼しい風も吹いてくれませんし…笑」

あら、そうなんだ。

沈下橋が沈まない年はないとのこと、増水するのは当たり前で、数少ない雪の日は水墨画のような風景になるそうだけど、すぐに雪は溶けてしまうので、観光客としては拝める確率は低いらしい。

長い四万十川は緩やかにカーブを描き、川幅は下流のように広く、穏やか。

「水が緑に見えるのは、海との標高差が少なく、水温が保ちやすいために、プランクトンが豊富なためなんですよ

と教えてくれた。しかし、鰻や川魚の漁獲量は減り、漁師だけでは生計を立てられなくなっているのだという。

今年も80代の漁師さんが引退されました。あと数人はいらっしゃいますが、跡を継ぐ人はいないので、あと10年もしたら漁師はいなくなるでしょう、と聞いて悲しくなった。

「あのう、どうして漁獲が減ったのですか…」

思い切って質問してみた。

「外来種ですね、あとは、水温の上昇で、あおさはほとんど獲れなくなりました。」

え!

豊かに見えるこの川の恵みも、少しずつ失われているのか…

佐田の沈下橋が見えてきた。さっき渡った橋を今度は遠景に川から見る。

地元の人にとっては生活道路だから、スピードを出せるそうだ。

運転席からは端が見えないだろう…

数年前から教習車は通らなくなったとか。

ここから向きを変えて、エンジンを使って遡っていく。

しばし、静かな時が流れた。

乗船客はそれぞれの想いを胸に景色を眺めているのだろうか…

さあ、50分の遊覧で休憩できたし、お腹もいっぱいになった。

間違った1時間のロスタイムもあるし、そろそろ街へ戻ろう。

帰りが心配だったけど、意外と下り坂が多いことに気がついた。

ということは、行きはかなり登っていたことになる。

全然つらくなかった、eバイクの力か。

自分の脚力がついた、と錯覚させる程の自然なアシスト、悔しいけど、素晴らしい…

帰りは、行きの対岸の道をゆく。

国道と言っても、細い林道が続き、涼やかで軽井沢の旧道を思い出させる。

小さな休憩所の看板を発見。

誰もいない。

自転車を停めて、川沿いへ回ってみると、

あ!目を見張った。

森の中の素敵な休憩所

たぶん、計算したわけじゃないだろうに、人が敷いたブロックの上に、美しい苔が生えていて、木漏れ日がさしている。

紹介されないような小さな休憩所。

車だったら、素通りしていただろう。

贅沢にベンチを独り占め。水筒のポカリはぬるくなっていたけれど。

木漏れ日の下で、少し休憩

気持ちの良い林道を抜けると、最初の赤い鉄橋が見えた。帰ってきたな。

とってもいい時間だった。

今回はeバイク様々。

車体が重いから、輪行には適さないけど、現地で借りるなら、こちらがおすすめかな。

午後14時30分、ライド終了!

44kmも走ってしまったらしい。

ホテルでは、ふかふかのベッドが待っていた。

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ごまママ
ごまママ

今回の走行距離は約44km。中村駅を出発し、佐田沈下橋、三里沈下橋、遊覧船を巡って、対岸の林道を走り、中村駅へ戻りました。
➡️今回のサイクリングルートはこちら  ※ルートは実際に走ったコースの一部を再現したものです。

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