はずるバス|幼稚園バスを見かけて、あの日に帰る

※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。

街中を自転車で走っていると、娘が通っていた幼稚園バスに出会いました。

ああ、お家に帰るのね。そんな時間なんだな…

娘は、市内の幼稚園にバスで通っていました。

当時は、パズルの絵が書いてあるバスを使っていて、パズル、を「はずる」と呼んでいました。

なんかかわいいので、そのまま訂正せずにいたのでした。

当時は、2人はプリキュア!というアニメが大流行していて、どハマり。

毎日、プリキュアのビデオを見て、

「ふたりは、プリキュア!」

とテレビの前で大声で叫びながら腕を突き上げていましたっけ…

人一倍、おしゃれが大好きで、

「キャラクターと同じ髪型にして!」

と時間がないのに細かく注文して、毎朝、戦争。

「違う!こんなんじゃ、ようちえんに行けない!」

「あー!もう!時間ないよ、はずるバス来ちゃうよ!いいじゃないの、これで!」

「わあー!」

不機嫌なままバスに乗り、息子と車窓に手を振ると、前の座席に頭を突っ伏したまま、登園して行ったのが昨日のように鮮明に思い出されます。 

思えば、小さな頃から好き嫌いがはっきりしていて、こだわりを持った子どもでした。

真ん中、△、がない。

周りからは理解されにくいことも、彼女にとっては重大なことで、わかりやすいけれども扱い注意。

お姉ちゃんが登園すると、2歳の息子が

「プチちゃん、ちえん(幼稚園)、パパ、イナイ。」

とかわいらしい覚えたての2語文で、シュールな発言をしていました。

プチ子がいない時間は、おもちゃ使い放題なのです。

平和な時間が流れていき、帰りのバスが到着する時間には、私の携帯電話から「アラビアンナイト」のテーマソングが流れるようになっていました。

♪アーラビアン、ナーイトゥ!アーラビアン、ナーーーイ

とかかると、

「ホラ!プチ子帰ってくるよ!片付けないと怒られるよ!!」

急いでおもちゃを片付けて、バス停へ息子と出ていく毎日でした。

魔法の絨毯に乗って、颯爽と帰ってくるお姉ちゃん、そして、ちょっと怖い。そんなイメージでこの曲を選んでいました。

帰ってくると、朝のことはすっ飛んでいて、ご機嫌にバスから降りてきます。

いつも、姉として少し我慢もあるのだろう、とこの時はおんぶして階段を上がったものです。

「おかえり。お姉ちゃん。楽しかった?」

「うん!!」

娘がおやつを食べながら、「プリキュア!!ザケンナー!(敵の名前です😅)」

と叫んでいるのを横目に、連絡帳を読むと。

「今日も、とても元気に登園してくれました。⚪︎ちゃんとぬいぐるみを取り合って、引っ張り合い、ちぎれそうになっていたのでお預かりになりました。☺️」

あら、あららら。目に浮かぶ。

とか、

「プリキュアごっこをしているお友達に、入れて!と言えましたが、「ひかりちゃん(役)がいい!!」と配役で揉めていました。」

とか…後から入って、主役をやりたいとゴネるとは。

呆れながらも、生き生きと幼稚園生活を送っていて、優しく見守ってくれた先生に感謝していました。

娘は今でも、おしゃれさんで、好き嫌いのはっきりした、正義感に溢れる女の子。

あの頃からちっとも変わってないじゃない。

幼稚園バスを見送りながら、少しクスッと笑ってしまった、ある日の夕方のこと。

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