※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
娘は接客業をしている。
半分営業職なので、契約件数が上がるとお給料に反映するし、残業も多いので収入はいい方。
だけど、話を聞いていると「私にはできない」といつも思う。
外国人のお客さんが来て、無理難題を言ってきたので理由を説明して、
「それはできかねます」と答えると、突然怒り出して
「人種差別だ!俺たちだって生きているんだ!!」
と怒鳴り始めたから、
「警察呼びますよ」
と言った、と憮然としている。
他にも、
「パスワード忘れたから教えてくれとか、あなたのパスワードなんか、わかるわけないじゃん。」
ほんとなの、それ?というような話がたくさんあるらしい。
「自分のことばかりの人も多いけどさ」
と前置いて、先日見た「プロジェクトX」の話をした。
15年前の震災で福島県では原子力発電所が水素爆発を起こし、住民は自主避難を始めた。
そんな中でも、避難できずに留まり続ける人々もいた。
救援物資も届かない真冬の福島。
そんな人々に情報を伝えなければ、という使命感を持って伝え続けた地元ラジオ局「SEA WAVE」の奮闘を描いた物語。
やり場のない怒りをぶつける電話をしてくる人もいたけれど、
「いつもありがとう」と、残った食材を集めて作った温かいピザを持ってきてくれた人に勇気をもらったこと。
病気の入院患者さんのために、灯油を分けて欲しいと呼びかけたところ、みんなが持ち寄ってくれたこと。
そんな心の温まる行動をする人もいるのだ、と感動した話をした。
あまりにも人のわがままを浴びすぎて、このところ娘の心はささくれ立っている、と感じている。
そんな人たちだけじゃないよ、というメッセージと、
温かい、優しい話を娘の心に注いであげたい、という気持ちがあった。
それに、あんまり愚痴ばっかり彼氏に言うと、彼も疲れてしまうだろうから、私がガス抜きをしてあげないと、とも思っている。
そんな話を聞くたびに、離れて暮らす娘に、私ができることは何だろうと考える。
疲れ切って家に帰るから、彼氏が家にいない日は
「食べるのもめんどくさくて、そのまま寝る。」のだという。
心配していたら、健康診断で痩せすぎと言われてしまった、と。
家から出て別々に暮らしている娘に、何か応援できることはないかな、と考えた。
お休みの日に作り置きして冷凍しておくと便利だよ、と教えたこともあったけれど、
休みの日は昼過ぎまで寝ているらしく。
彼氏が当直の日は、うちに帰ってきてご飯を食べてもいいよ、と提案してみた。
それからは、時々娘がうちにやってくる。
ごま助CEOに挨拶に来るという目的もあるけれど。
先日はハンバーグを大量に作ったり、ナムルやひじきの煮物、かぼちゃの煮物など、副菜になるものを容器に入れて持たせてやった。
少しでも手軽に栄養をとってもらいたいな。
ちょっと過保護かもしれないけど、健康はかけがえのないもの。
これから結婚や出産などのライフイベントが控えている娘には、特に健康に気をつけてほしいと思う。
そんなふうに思っていたある日、娘から私に誕生日プレゼントが届いた。
美濃焼の猫柄がついた豆皿のセット。
「ありがとう!!すごく嬉しいです!!」
とラインすると、
「かわいいよね!ちょっと惜しいのがいるんだよね」
ん?よく見ると、前髪はあるけど、顔のごまが向かって右についている。
あー!なるほど、確かにぃ。
このかわいいお皿で、みんなでご飯食べようね、と話した温かい夜でした。


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