※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
再び、東京での面接のために上京した息子。今回は2度目なので、前みたいな高揚感は薄くて、
着いたら電話してね、駅まで迎えにいくから。
とラインして、こたつでウトウトしていた。
あたりは暗くなっている。そろそろ着く頃なんだけどな。そう思っていると、電話がかかってきた。
「あー、お母さん?ネトフリで映画見てたら、乗り過ごしたわ。ここ、どこだろう?」
知らんわ・・・。
とっぷりと暮れてから最寄駅に着いた。ロータリーで待っていればいいのに、途中まで歩いてきて手を振っている。
「あー、コンビニ行こうと思ってサ。」
「なんで。また、忘れ物したの」
「いや、菓子とかさ、買いたいと思って。」
「それなら薬局行こ、高いもん。」
「え?すいませんねぇ、出してくれるの、出してくれるんですよねぇ?笑」
調子がいいんだから…。調子良く「子ども」に返るものだ。
子どもの頃から好きだったコーンフレークと牛乳を迷わずカゴに入れている。
好物はそうそう変わらない。
台所に立ってご飯を温め直そうとすると、早速、コーンフレークをザラザラー!とお皿に山盛りにして大好きな牛乳を嬉々としてかけている。
ふと、電話が鳴る。もしもし…あ、ハイ。表情を見ると、友達ではない様子。生活音を出さないようにしていると、
「はい、あ、はい。そうですね…」
就活の電話なのかな?緊張しながら様子を窺っていると、息子は電話の最中に、音を立てないようにしてコーンフレークを口に運んでいる。
???
相変わらずのマイペースぶり。
アドレナリン前回の母
翌日は、最終面接。その日はうちに泊まり、翌日は四国へ帰る予定だった。
息子は早めにスーツを着たばかりに、ごま助の毛がついている。
私がくるくると前後を回ってコロコロで毛を取っているのに、ごま助が出かけるのを察してか、足元にスリスリを繰り返している。
なんとなくソワソワした朝。ばーばの車で駅に向かった息子を見送り、私は夜勤へ。
明けの朝、申し送り直前に息子から電話が入った。その日は飛行機で四国に戻る予定の日だ。
「信号故障で電車が運休している・・・。」
なんだって?
「俺さ、明日の実習に出ないと単位取れないんだわ。」
ナンダって!?なぜ、それを今言うのか。
それから寝ぼけた頭をフル回転させて、ジェットスターに乗るには、何分前がギリギリなのか、乗れなかったら別の便を探すか、高速バスや新幹線などの別ルートを探すか、AIを使って調べまくる。
ジェットスターは1日1便、JALは満席、バスもない。
おぉぉぉぉ!!
アドレナリン満開、只事ではなさそうな私の様子を心配そうに相方ナースが眺めている。
とりあえず、最短距離で滑り込め!とばかり、のんびり屋の息子の代わりにスマホでチェックインしてモバイル搭乗券を送信。
あざっす!、じゃないよ・・・!
結局、搭乗開始時間20分前に第2ターミナル到着。
「着いた」
そこから第3ターミナルまでは徒歩で15分程度ある。
オレンジ色のラインをダッシュだ!スマホにモバイル搭乗券を出しておくんだ!!行け!!
時計と睨めっこの私をよそに、「乗れた」と短いラインが届いたのだった。
はぁーー、どうしていつもギリギリなんだ。
映画 Back to the Futureの名台詞がまたしても脳裏に浮かぶ。
喜びのメッセージ
そして、四国に無事に着いたという知らせの代わりに
「内定もらったよ!」
喜びのメッセージが入っていた。
わぁぁぁぁーーーー!!ヤッタァーーーーー!!
自分のことを「変わり者」と紹介した息子の魅力を汲んでくださった人がいた。
それだけで、私は本当に嬉しかった。かつて、叱られてばかりの息子に、いつか、君のいいところをわかってくれる人が現れるよ、そう信じてきた私には、何よりのプレゼントだった。
そして、ポツリと入っていたメッセージ。
「この際だから言うけど」
「社会人になれる?まで育ててくれてありがとう。これからも頑張るね」
息子ってやつは…
これだから、いけない。いろんなことが溢れてきて、目頭が熱くなって、涙が流れた。
いろんな感情があふれて、すぐに返信する言葉が見つからないでいた。
約束していたこと
彼が幼いときに両親の離婚を経験させることになってしまった。
まっすぐな目で
「僕は、どうしてパパと離れて暮らさなきゃいけないの?」
と私に聞いた。
公平に離婚の理由を語る自信がなかったのと、幼い彼にこれ以上の負担を背負わせたくなかった。
「今はね、君にうまく説明することができないんだ。でもね、君がもう少し大きくなって、自分の目でみて考えることができるようになったら、お母さんは、必ず説明するよ。だから、それまで待っていてくれる?」
「うん!わかった!」
それ以降、彼は離婚の理由を尋ねることはなかった。パパとのお出かけは嬉々として出掛けて行って、その日あったことを話してくれた。
彼が高校生になった時、ずっと言えてなかったな、約束していたこと。そう思って、話を切り出したら、
「お母さん。俺、わかってるよ。だから、言わなくても大丈夫だよ。あの人は、お母さんには合わない人だったね。」
そう言った。私が思っているよりも早いスピードで彼は精神的に成長していて、すでに自分の「目」を持っていることに気がついた。
追い越されていく背中
いろんなことがあったけど、夫が子どもへの仕送りを欠かさなかったことも伝えてきた。
先日、
「親父なりに仕事、頑張っていたんだな、って思うよ。そういうところは、すごいと思ってる。」
と言った。就活していて、またいろんな角度から物事を考えるようになって、社会人の先輩としての父を思うことがあるのだろう。同じ男として。
私の中では、いつまでも、小さかった息子。いつの間にか、私をとっくに追い越して行ってる。
息子が卒業して社会人になって、本当の意味で私の手を離れたら、って思ったら、ちょっと不安な気持ちになった。嬉しいけれど、これで本当に1人なんだ、って気もする。
それでも、私は自分を奮い立たせて、生きていく。
君のお母さんになることができて、とても幸せだよ。私こそ、ありがとう。
家族の間でも、ときには感謝を「言葉」にして贈ることって大切なんだ、って思わせてくれたメッセージでした。
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