※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。
1週間に一回のメンテナンスで、私の腰は最初の衝撃からは解放されつつある。
それでもナースの仕事は続くので、体への負担はかかり続ける。
今日は、明後日に控えたマラソン大会に出ていいかどうかを相談するために来た。
仕事帰り。やっぱりギリギリの患者だ。
「こんにちは〜」
「お待ちくださーい」
カーテンの奥から、いつもの低い声が聞こえる。
患者さんがいるらしい。
最近、左よりも右の方が痛い気がする。
「うんうん…右に力が入る瞬間があるのかもしれないですね、お仕事で」
「力を使う時、両足を揃えるよりは、どちらかの足を前に出すでしょう?綱引きみたいに」
「あ!確かに!」
重たい人を並行移動させるとき、私は右足を前にして構えている。
こんなふうに、先生の言葉と自分の体験がピタッと重なる瞬間、
頭がスパークするみたいでおもしろい。
「イッタァ!!なんですか、ここ!」
突然、膝裏に強烈な痛みが走った。
先生がゴリゴリと押している。
「あー、ごめんなさいねぇ。こういうところも張ってるんですよ。腰だけじゃないですね」
いたい、いたい、いたい…😭
ふと、ずっと気になっていたことを聞いてみた。
「先生、若い頃に運動していた人って、腰痛持ち多くないですか?
私は運動嫌いだったから、今までなかったんです」
「そうそう、けっこうありますよ」
特に、腰を捻る運動。テニスや野球。
ひどい場合は、ドクターストップがかかることもあるという。
「え!そこまでなんですか」
「はい。成長期の子どもは特に注意しないと、成長を阻害してしまいますからね」
痛めた部分だけ成長が止まってしまうこともあるらしい。
息子が野球をしていた頃を思い出した。
近所のお父さんたちが指導してくれていたけれど、
専門的な知識まではなかなか難しい。
真面目な子ほど、無理をしてしまう。
息子もピッチャー候補になった時期があって、
「肘が痛い」と言って受診したら、MRIで出血が見つかり、ドクターストップがかかったことがあった。
先生は言う。
ピッチャーの投球フォームには、細かい基礎の積み重ねがあって、
その段階での角度や動きによって、痛めるかどうかが決まるのだと。
そして——
「特徴のある投げ方になるのは、高校生くらいからですよ」
それを聞いて、ふと思った。
看護技術も同じだ。
何度も何度も聞かれる。
「根拠は?」
なぜそれをするのか。
なぜその方法なのか。
それを知らずに行う技術は、とても危険だ。
清拭の湯温、タオルの当て方、点滴の刺入部位。
すべてに理由がある。
見よう見まねが、一番こわい。
スポーツをする子どもたちの体を守るのは、大人たちだ。
こういう専門家が、もっと身近にいてくれたらいいのに、と思った。
さて、体のメンテナンスは終了。
「マラソン大会、出ていいですよ。でもマイペースでね」
と、先生からの条件付きのOKが出た。
「はい。甥っ子には、おばちゃんは置いていけって言っておきます」
そう言うと、先生は笑っていた。
私の専属トレーナーさん。
いつも、ありがとう。
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私のブログでは、子育て卒業後の”自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。
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