※この記事では、日常の中でふと感じたことや人生についての想いをエッセイとして書いています。
白衣の天使、なんて言葉がある。
優しくて、にこやかで、なんでも手伝ってくれる人、だと思っている。特に昭和生まれのおじいちゃん達。
腰が痛いから起き上がれない、とか、布団を掛けてほしいとか、お母さんか、奥さんと間違えている、と思うことがある。
本当に内科的疾患を持っていてしんどいならともかく…
看護師は、療養の世話が仕事だけど、なんでもしてあげるのは看護ではない。
回復をサポートする役割をもっているのだから、その人の持っている能力を奪うことはやってはいけない、とキツく訓練されているのだ。
時間がかかっても、待つこと。
これは子育てに通じるものがあるなぁ、待つことって本当に忍耐。手助けしてしまった方が、早いのだから。
セクハラ発言や暴言で施設からお断りされたTさん。でも、なんとなく憎めないところがある。
ちょっと、Tさん。起こしてくれ、じゃないでしょう。自分で起き上がれるんですから、少し手伝ってあげるから、頑張って起きて。
と声がけをすると、
あー、あなたは名前なんていうの、優しくないねぇ、旦那さんがかわいそうだ、などと言う。
「そうよー、看護師さんはね、優しくないのよ。自分でできることは、やりましょう。
それにね、旦那さんはいないのー!笑」
「え、そうなのかい?子どもはいるんでしょ、シングルマザーか。」
「人のことはいいんですよ、まったくもぅ。」
「ちょっとだけ、手、貸して、ね、」
と手を伸ばしてくる。こんな調子でニコニコしているのをみると、さみしかったのかな、と思う。
私の病棟は介助が必要な人は少ないけど、施設ではお話をしている時間などないだろう。
Tさんは、魚屋から身を起こし、寿司屋を経営していたけれど、事故に遭って体に障害が残ってしまった、と教えてくれた。
どんな人にも物語がある…
私は、お年寄りの患者さんの物語を聞くのが好き。誰にでも、頑張っていた時代があって、そのことを話す時は誰でも生き生きとした、いい顔をする。
看護学校の先生が、「その人の一部を見ているだけでは、看護はできない。全人的に理解しようと努めなければ。」とよく言っていた。
学生時代は、難しいことを言うなぁー!と思っていたんだけど。
人生についてお話を伺うと、どんな信念を持って生きてきたのか、何を大切にしているか、というその人の核ともいえる部分が見えてくる。
そういうものを知った上で、今後どうやって生きていきたいかを話し合って選択していくサポートをするのも私たち看護師の仕事の一部である、と思っている。

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私のブログでは、子育て卒業後の”自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。
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