年末が近づいていました。12月にしては穏やかな日が続いていますね。
冬は花は少ないですが、空気が澄んでいてポタリングに向いている季節だと思っています。
今回は、江戸川サイクリングロードを使って、松戸から流山まで足を伸ばしてみました。冬の足音を聞きながら、少し冷たい空気を感じて走るサイクリングロード。日頃のストレスも吹き飛ぶ、大人の贅沢な時間を味わってきました。
そしてこの日は、戸定邸や一茶記念館、白みりんの歴史など、時を重ねてきた場所にも出会うことができました。
自然と歴史の両方を味わう、少し特別な冬のソロポタリングプランを地図つきでご紹介します。
レンタサイクルもあります➡️流山市シェアサイクル
今回のポタリング概要
コース:
松戸駅 → 戸定邸 → 江戸川サイクリングロード → 流山市 → 一茶記念館 → 白みりんミュージアム → 流山線で帰路
走行距離:
およそ 15〜18km前後
(※正確な計測はしていないため目安です)
所要時間:
半日(走行+観光+移動込みで 5〜6時間程度)
難易度:
★☆☆☆☆(初心者向け)
※戸定邸から江戸川サイクリングロードへ出る際に、土手へ上がる短い坂あり。
それ以外はほぼフラットで走りやすいコース。
冬は風が強くなる日もあるため、防寒対策があると安心。サイクリングロードは、自販機などが少ないので、水分はあらかじめ準備しておきましょう。
見どころ:
戸定邸の静かな冬景色、江戸川サイクリングロードの開放感、
一茶記念館と旧秋元家住宅、白みりんミュージアム、流山線の小さな旅情
おすすめ季節:
冬(澄んだ空気と穏やかな景色)
春(江戸川沿いの桜)・秋(戸定邸や庭園の紅葉)もおすすめ
松戸から流山まで、江戸川サイクリングロードを使ってソロポタリング
今日は久しぶりのソロポタリング。
のんびりしすぎて、自宅を出たのは10時。
松戸駅でK3を組み立てて、いざ出発です。
最初に立ち寄ったのは戸定邸。
秋の紅葉はすっかり盛りを過ぎて、少し物悲しい雰囲気。
でも、その静けさもまた良くて、ゆっくりと散策を楽しみました。


戸定邸の詳細は、こちらの記事に載っています。➡️松戸ポタリングを読む✨
今回はここから、メインの江戸川サイクリングロードへ。
戸定邸からは常磐線をくぐると、すぐにサイクリングロードが見えてきます。
軽さ自慢のK3を片手に担ぎ、土手に上がると――
パッ!と視界が開けて、思わず深呼吸。

12月の穏やかで、少し冷たい空気をいっぱいに吸い込みながら、
お気に入りの曲を聴いて北上します。
サイクリングロードは、
✅ 信号なし
✅ 車なし
✅ 道に迷う心配なし
方向音痴なわたしには、まさにうってつけの道なのです(笑)
川の向こうは東京都。
遠くには、霞んだスカイツリー。
橋かと思ったら、巨大なガス管が川の向こうへ渡っていました。
…お手入れ、大変そう。

疲れたら、K3を停めて土手でひと休み。
これができるのも、ソロポタのいいところです。
一茶双樹記念館
流山市でサイクリングロードを降りて、一茶双樹記念館へ。
俳人・小林一茶が、なんと50回も逗留したという
秋元家のお屋敷です。
品の良い小ぶりな邸宅には枯池があり、
紅葉したもみじやドウダンツツジが、冬の陽を浴びて輝いていました。


当主の秋元双樹は俳人でもあり、一茶の友人。
そしてこの地で、みりん醸造を手がけた蔵元でもあります。
秋元家の「天晴みりん」は現代では日光に拠点を移しているそう。
この日は貸切でしたが、みりんを使ったお蕎麦も食べられます。次の楽しみにしておきます。☺️
| 施設名 | 一茶双樹記念館 |
|---|---|
| 開館時間 | 午前9時~午後5時まで |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始 |
| 観覧料 | 無料 |
| 所在地 | 〒270-0164 千葉県流山市流山6-670-1 |
| 電話番号 | 04-7150-5750 |
| 交通アクセス | 流鉄流山線「平和台駅」下車 徒歩約8分 |
記念館を出ようとすると、
おじいちゃんがK3に興味津々で話しかけてくれました(笑)
「へえ、小さいねぇ!」
「え?折りたたみ?」
「じゃあ、どこでも行けるねぇ、いいねえ!」
持ち上げてもらうと、だいたい
**「軽い!!」**と驚いてくださいます。
K3スカーレットが呼ぶ、一期一会。
白みりんミュージアムへ
さてさて、そろそろ疲れてきたぞ…と
カフェを目指して走っていると、
白みりんミュージアム発見。
これは、入らねば…!
築浅の建物で、敷地内には
電動バイクや電動スケートボード(?)がずらり。
入館料300円、ガイドさん付きです。いつもながら、マンツーマンで教えていただきました。
流山は江戸幕府の政策転換の影響で、酒造からみりんの開発を余儀なくされました。努力の結晶として生まれたのが万上みりんと天晴みりん。
江戸川の水運を使って、江戸へ船で出荷してとても栄えたそうです。この頃に生まれたのが、私たちにも馴染みのある、みたらし団子や蕎麦つゆなどの「甘からい味」江戸っ子の大好物だったとか。
展示室に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、
大きな大きな樽!!
これで醸造すると、風味が一気に変わるのだそう。
特に印象的だったのは「タガ」。
竹を手仕事で編んだもので、その美しさにうっとり。
今は職人さんもとても少ないそうです。

みりんの歴史、効果、醸造の様子――
「なるほど!」がたくさんあって、
わたしの好奇心も、しっかり満たされました。
今まで
「みりんと砂糖の違い、正直よくわかってなかった…」
という状態だったので、これは大収穫です。
キッチンも併設されていて、
みりんクッキング体験もできるとのこと。
お土産は、
みりんポップコーン🍿
…どんな味なんだろう!?
| 施設名 | 白みりんミュージアム |
|---|---|
| 開館時間 | 9:00~17:00(最終入館 16:30まで) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は火曜日) 年末年始(12月29日~1月3日) ※台風等により臨時休館の場合あり |
| 入館料(展示) | 一般・大学生:300円 小人(小学生~高校生):150円 |
| みりん体験 | 550円 ※小学生以上参加可能 ※お子様のみの参加は小学5年生以上 |
| 所在地 | 〒270-0164 千葉県流山市流山3-358-1 |
小さな鉄道に揺られて
スタートが遅かった分、
カフェには寄れず、ちょっぴり残念。
かつて、みりんを運んでいたという
小さな流山線に乗り込んで、今日のポタリングは終了です。
西日に傾く陽を浴びながら、
地域の人々の足となっている小さな鉄道に揺られて、腹ペコ道中。

地元に戻って、
速攻で中華そばをいただきました!笑
冷えた体に、じんわり染み渡る…
これもまた、最高のご褒美でした。
いかがでしたか?自宅から電車で1時間ほどの江戸川で気ままな旅を楽しむことができました。
折りたたみ自転車K3とのポタリングは、行きたいと思った場所へ、
思いついたタイミングで、ふらっと行けるのがいちばんの魅力です。
速く走ることよりも、寄り道を楽しんだり、
景色に足を止めたり、土地の空気を感じたり。
そんな時間こそが、今のわたしの「ごほうび時間」になっています。
また、K3と一緒に出かけた小さな旅を、ここに記録していきますね。
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