珍しい苗字がつなぐ縁|就活で帰省した息子と、素直じゃない姉の話

※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。

うちの苗字は、珍しい。小学生の頃は、名前でイジられてめんどくさかった、と子どもたちは言うし、離婚した時に変化がない方がいいだろうと思って、旧姓に変えなかったら、

「じーじの仲間になりたかったのに!」

という名言を残している。

じーじ、とは、私の父である。

子どもの気持ちは斜め上を行く

 

そんな息子が、就活のために少しだけ帰省。

夕方の電車で最寄駅に着く頃、娘からも連絡が。

「今日、帰ってくるんでしょ?私、仕事あがったからー」

たぶん、言わないけど、この姉は、弟のために仕事を早く切り上げてきたに違いない。

しかも、4分差で娘も最寄駅に着くと言う。

「ちょうどいいよ、迎えに行くところだから。」

数ヶ月ぶりの再会、3人で夕食を囲むのは、いつぶりだろう…

少し上気しながらハンドルを握る。

駅で待っていると、娘からライン。

着いた。あいつ、何分だっけ?

16分。

改札で待ってるんだけど、出てこないし。16分着って見当たらないんだけど。

(ちょっと、呆れた調子だけど、結局、改札で待ってるんか…なんか、かわいいなぁ)

いた。

何やってんのよぅー!ってどつかれながら、歩く2人の姿が目に浮かぶ。

わちゃわちゃしながら、並んで駅から歩いてきた。

「あー、すいません、2人でお出迎えしていただきましてー」

ふざけた調子でやってくる息子、当たり前のように助手席に座る、娘。

この上下関係といったら…

「あー、お腹すいたーー!」

と言う娘に

「はーい、お腹空きましたが、この人は、明日就活なのに、カバンがないそうでーす。」

ええーー?!

なんで、いつもギリギリなの…

呆れながらも、素早くスマホを操作して、

紳士服、駅の向こう側にあるよ、あと30分で閉店だけど、間に合う!!行こう!

ハイな!!車を出す私。

すいませんねぇ〜、と息子。

このトライアングル感、懐かしいな…

閉店ギリギリにドヤドヤとやってきた親子。就活には、このようなカバンがおすすめでございますね、

と接客されてるのに、

俺、このリュックにしようかなー

と言ったり、緑のジャンパーを着ているので、

コート持ってんの?と聞くと、

あー、これでいいよね?かっこいいでしょ。

ことごとく、ズレている。

そして、ボサボサの髪。

あんた、それで行くの?と聞く姉、

いや、明日、切ってくるつもり、だけど、金がない。

…全部、ギリギリ。

さらに、ベルトがボロボロになっており、イオンがまだやってる!と指令が飛び、

ベルトを買ってやれやれ、帰りましょうよ、と声をかけると、さっきまで空腹でプリプリしていた娘が、チョコレートに釘付けになっている。

もうすぐバレンタインデー。

「わー、かわいい!ちょっとだけ、見ていこうよ♪」

私は、呆れて呟く。

…さっきまで、怒ってたじゃん。

あいつだからね、俺は、違うけどね。

淡々と言いながら姉を眺めている。

長年の姉に対する諦め感と、すかさず自分は違うのだ、と少し営業するところが、弟らしいというか。

あんたたち、変わらないのね。

家に帰れば、姉は真っ先に私のヨギボーを占領するわ、弟は買ってきた鞄を床に置き、パソコンやら上着やら、荷物を広げ始めて、あっという間にリビングが狭くなった。

愛猫のごま助は、いつもと違う環境に戸惑ってウロウロしている。

久しぶりに3人で夕食を囲む。この日までとっておいた、ふるさと納税の返礼品のうなぎ、豚肉と大根の煮物、明日の就活で訪れる会社が作った、ナスの挟み上げ。

ごまさんは、いつもの絨毯の角に座って、賑やかな食卓の隣で丸くなって目を閉じてうとうと。

和やかな時間が流れていった。

一夜が明けて、翌日。

予約した美容室から帰ってきた息子。

「どうやら、(姉と)同じ美容室だった。笑

紹介ですか?って言われてさ。違います、って言ったんだけど

『でも、お姉さんいますよね?弟さんがいて、遠いところに住んでいて、就活していて…』

って、あいつ、俺のプライベートをいろんなところでばら撒いてるわ。

苗字一緒だし、結局、あー、それは姉です、ってことになって、安くなった。」

えー!よかったじゃないの、だけど、結局、またこの苗字のおかげで身バレしてんね。

と笑い合った。

この珍しい苗字のおかげで、娘は幼稚園以来、会っていなかった友人に、同じ大学で再会したことがある。

幼稚園時代、子どもたちはなぜかフルネームで呼び合っていた。そして、大学で久しぶりにその珍しい苗字をもった人がいたので

もしかして、、とフルネームで話しかけてくれたのだそう。

普段、この苗字が嫌だと思っていたけど、こんなことがあるんだね、と言っていたっけ。

それにしても、あんなに普段は弟をディスってるのに、たぶん楽しそうに弟のことを喋っているのだな…

と思ったら、なんだか微笑ましかった。

ディスっていいのは、私だけ。

結局、かわいがっている、素直じゃない姉の愛を感じたエピソード。

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