本は、私のペースに合わせてくれる優しい場所だった
私は幼い頃、本を読むのが大好きでした。本は、私を知らない場所へ連れていってくれたり、知らなかったことを、私のペースで教えてくれたりします。
この、私のペースで、というのが結構大切。私は、どちらかというと、のんびり屋さんで、撃てば響くというタイプの子ではなかったから、何事もゆっくりと何回も、というペース。
繰り返し、好きな本を手に取って、ゆっくりとその世界に遊ぶ感じが好きでした。
いとこの家の夜と、何度も読んだ物語
いとこの家に泊まりに行くと、寝る前に必ずいとこのお姉ちゃんが、どれにする?って自分が持っている本を数冊、出してくれるのです。
今でもある、漫画版の日本の歴史、アッチのスパゲティは怖いよぅ、氷の女王・・・ジャンルはバラバラ。
日本の歴史は1番しかなかったけれど(笑)、発掘調査の様子を写真で見たり、出てきた石器を使って、どうやって耕したり、稲を収穫したり、動物の皮を剥いだりしていたのか、今は当たり前に炊飯しているけど、最初は大陸から来た人に教えてもらって、おいしいなぁー!って感動して食べている漫画を繰り返し読んで、へぇぇー!とか、ふぅーん、とか思いながら、もう寝るよって言われるまで読んでいた思い出があります。
少女の頃のファンタジーと、本屋さんの記憶
当時住んでいたマンションの近くに、大きな本屋さんがビルに入っていました。母がたまに、好きな本を1冊買ってあげる。選んでいいよ。って言ってくれるのが本当に嬉しくて。
こんな、海みたいに広くてたくさんある本の中から、好きな本を選んでどれでも買ってくれるなんて。
挿絵が印象的で、当時発売したばかりで平積みになっていた本を母が選んでくれたことがあります。
「地下室からの不思議な旅」柏葉幸子 著
この本は、繰り返し何度も読み返して、今でも手に取ることがある宝物です。
本の主人公と一緒に、別世界を旅していた
自分と同じくらいの年齢の、のんびり屋の女の子が、知らぬ間に別世界に迷い込んでしまって、泣きたくなる不安を抱えながら、旅をするお話。
私だったら、どうだろう?って同じ不安を感じたり、後悔していたら、私だってそうだったよ、って共感したり、勇気を振り絞る場面では、頑張って!と応援したり。
私は、本の主人公と一緒に、別世界を旅していたのだと思います。
耳がなくなるほど、物語に没頭して
本を読んでいると、耳がなくなっちゃうんだから。と母が冗談混じりに言います。
テレビの音や母の夕飯によぶ声などの現実世界から切り離されて、私の精神は完全に本の中で遊んでいるからなのでしょう。
名作童話が教えてくれた、心の変化
本が好きな私に、母は名作もたくさん買ってくれました。
小公子、小公女、秘密の花園、オズの魔法使い・・・。
当時の児童書の挿絵は本当に素晴らしいものでした。幼い頃に触れる本は、挿絵がとても大切だと思っています。
「秘密の花園」が残してくれたもの
秘密の花園は、特にその挿絵が際立った役を担っていたと思います。
わがままで嫌われ者だった主人公の女の子。突然、疫病で家族全員を失い、イギリスの田舎町の親戚へ引き取られることになった場面から物語は始まっています。
その時の不安な気持ち。私はこれからどうなってしまうのかしら・・・
引き取られた先で出会った叔父は、大きなお屋敷に住んでいて財産はあるけれど、優しい言葉もかけてくれない陰気な雰囲気。不安な気持ちは高まっていきます。
ある少年との出会いから、物語は一気にモノクロからカラーに変わっていきました。
閉鎖され荒れ果てた秘密の庭園。そこはかつて叔父の愛する妻が手入れをしていた花園だった、と使用人から聞いたふたり。叔父に内緒でせっせと手入れをし、種をまき、球根を植えて・・・
素晴らしい花園になった庭園を、叔父に見せた時の感動が胸を打ちました。
妻を亡くした叔父は、悲しみのあまり、花園を閉鎖して、心も閉ざしていたのでした。
挿絵はモノクロで、花園の絵はなかったように思います。でも、今でも自分の想像する美しい花園が、浮かんでくる・・・それは、挿絵がないことで、読者に想像する余白を提供してくれていたのかもしれません。
ガチガチに固まってしまった心も溶けて変化する可能性を持っているということ、何よりも、自分以外の喜びのための行動は何をもたらしてくれるのか、といったことを教えてくれたと今は思います。
読書の時間がくれる、やさしい余白
現代は、子供向けの動画もたくさんあるんだけれど、自分のペースを守ってくれる優しい読書の時間をぜひ味わってもらいたいな・・・と思います。
童話の持つ、優しい余白を親子で楽しむことができたら、子ども達は自然に本の世界に遊びに行けるのかな、と。
窓辺に飾った絵本と、色褪せない思い出
そうかといって、読み聞かせして育てたうちの子どもたち、そんなに熱心な読書家ではありませんけれど笑
クリスマスが近づき、ふと思いついて、子どもたちが何度も読んでと頼んできた本を窓辺に飾りました。
サンタクロースと小人たち
先日、娘が「わぁー!!懐かしい!!これ、大好きだったなぁ・・・」と言いました。
クリスマスまでに、サンタさんと小人たちが世界中のこどもたちのお手紙を読んで、心を込めてプレゼントを作ったり、トナカイのソリに積み込んだりしながら過ごしている様子を描いています。
布団の中で、今はどうしているのかな?なんて、幼かった子どもたちとお話ししながら読んだ記憶・・・
絵本は、親子の色褪せない思い出を残してくれていました。
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