※この記事では、家族との日常の中で感じた成長や想いを綴っています。
祖母の人生を振り返って|朝ドラをきっかけに
みなさんのご家庭にも、おじいさま・おばあさまから受け取った大切な言葉はありますか?
数年前にNHKの朝ドラで放送された「Come Come Everybody!」。女性3代にわたる人生を描いたシナリオは、時代の移り変わりを重ねるスタイルが斬新で印象に残りました。
そのドラマを見て、幼い頃に繰り返し聞いた祖母の人生を思い出しました。今は亡き、祖母の人生を振り返り、そのしなやかで美しい物語を紹介したいと思います。敬老の日に寄せて。
大正3年生まれの祖母
祖母は1914年(大正3年)、東京に生まれました。私が幼い頃は祖父が日本料理店を営んでおり、祖母は女将として綺麗な着物を身にまとい、お店を支えていました。
準備の合間に正座して黒髪を整える姿や、私の髪をすいて「あいちゃんの髪は綺麗ね」と褒めてくれたことが忘れられません。
一方、休日はラフなワンピース姿。おしぼりを一緒に巻きながら、祖母の子ども時代の話をよく聞いたものでした。
学校を辞めて「奉公」へ
祖母は5人姉妹の4女でしたが、家庭は急に貧しくなります。誠実で頑固だった曽祖父。勤めていた裁判所で贈り物が横行する当時の実態を許せずに辞職してしまったのです。再就職が叶わず、娘たちは「奉公」に出されました。
祖母はまだ小学5年生。勉強好きだったのに、小学校を退学させられて働きに出されたのです。
「私はね、勉強が好きだったの。もっともっと、勉強したかったんだよ。それなのに、親の都合で小学校を辞めさせられて、卒業できなかったのが悲しかった・・・。」
私が祖母の家で、絵を描いたり、字を書いたりしていると決まってこの話をしたものです。
「あいちゃん、お勉強しているの?えらいね。なんでも、勉強することはいいことだよ。私はね、勉強したくもさせてもらえなかったのよ・・。」
10歳で知った厳しい現実
時期が来たら、当然、小学校に入学して勉強する時代に生まれた私にとって、それはとても衝撃的な話でした。5年生、10歳という幼さで否応なく親元から離れて知らない家に行って、働かなくてはならなかった祖母。
どんなに心細かっただろうか。
10歳で親元を離れた祖母は、住み込み先で赤ちゃんを背負い、お皿を洗い、冬には霜焼けで血がにじむほど働き、血が固まって、足袋が脱げなくなるほどでした。
「お家に帰りたいって言わなかったの?」
「帰りたかったけどね、親が1年分の給料を前借りしているから、帰ったら怒られて違うところへ行かされるだけなんだよ。」
それでも祖母は仕送りを欠かさず、両親を支えました。奉公先のおかみさんは、とても良い方で、お嬢様のお古の着物や本をくださったそうです。そして、こう言われます。
「あなた、もう仕送りするのはやめなさい。自分の人生を大切にしなさい」
その言葉をきっかけに仕送りをやめ、自分の人生を歩み始めました。
未知の土地・別府への旅立ち
そして、料理人だった祖父と出会い、修行先の九州・別府に呼び寄せる手紙を受け取り、一人夜行列車に乗って旅立ちます。
「機関車だからね、顔が煤で真っ黒になっちゃうのよ。何日もかかるの。」
と笑って話してくれた祖母。
たった一枚の手紙を胸に、未知の土地へ飛び込んだ祖母。きっと、勇気と覚悟に満ちた人生の転機だったんだろうな・・。不安だっただろうか、それとも期待に溢れていただろうか。

母となり、戦争を生き抜いて
やがて4人の子どもを育て、太平洋戦争を生き抜いた祖母。晩年は認知症となり、私のことを覚えていられなくなりましたが、私にこう言ったことがあります。
「どこからいらしたの。綺麗な方ね」
涙がこぼれました。
だけど、祖母から受けた強力なメッセージは私の心に響き続けた。
勉強できることは決して当たり前ではない、ありがたいことなのだ、ということ。
祖母から私が受け取った学びとバトン
時代と家庭環境が、祖母の学習の機会を奪っていった。それでも、祖母は自分で本を読んだり、字を練習したりしながら生きてきた。心の底に、小学校の勉強を修了できなかった自分を抱えながら。
私はその姿に励まされ、「祖母の分まで頑張ろう」と思い続けてきました。
知識は自分を守る盾、そして、人生を生きるための大切な羅針盤にもなります。
懸命に生きた祖母の人生は、確かに私へとつながっています。
私はこのバトンを受け取り、これからも自分なりに走り続けていきたいのです。

敬老の日にちなんで、おばあちゃんの人生について紹介したニャン。いかがでしたか?必死に生きる人の人生って本当に美しい・・・
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