[巣立ち三部作・第1話]娘の、ちょうどいい?巣立ちとは

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社会人になった娘と私の微妙な変化

娘は社会人になってから、1年ほどは家にいた。仕事柄、私より遅く出勤して、だいたい、定時には帰れないから、残業して午後10時くらいの帰宅となる。

とても不思議なことだが、娘が学生の頃は家事をやらなくてもなんとも思わなかったのが、社会人になってからはなんとなく理不尽さ(笑)を感じるようになってきた。

親子関係は変わらずとも、社会人としては対等になった、という少しだけの変化。

家事をしない娘と、もやもやする母

のんびりする愛猫ごま助
ごま「・・・で、洗濯は誰がやるの?」

日勤から帰ってくると、休みだった娘が朝のパジャマのまま、リビングでのびている。もちろん、家事は何一つやってないし、むしろ、使ったコップやお皿の洗い物が増えている。洗濯物はもちろん、取り込まれていない。

「雨降ってるんだよー?」

「え?そうなの?」

「・・・こらこらこら」

(おかしい・・・おかしくないか?お互い、働いているのに、なんで私だけ?)

同じ年頃の娘を持つ同僚にこの話をすると、

「うちもそうだよ。なんでパジャマのままなんですか?って聞いたらさ、

『お母様の洗濯の手間を省くためです!』とか言っちゃってさー、思わず、おもしろいから許しちゃった!

まぁ、自分で育てた娘だからね、仕上がりも自分の責任ってことで。」

結局、子育てはブーメランのように自分に返って来るもの、なんだよな。

巣立ちが見えた時、私が決めたこと

娘には勝手に(ご飯作っておいてくれないかな)とか、期待しちゃって、やってないとガッカリする。

今まで頼んだことないのに、やるわけないじゃん!笑

わかってる、わかってるんだが・・・

などと、私の心の葛藤はさておき、娘には、1年ほどおつきあいを続けてきた彼氏との同棲話が浮上。

「今、物件探してるんだー。夏には出ていくからサ」

こともなげに言う。

一瞬、ドキッとした。(まずい、本気っぽいな・・・)

前年に息子が家を出て、当時は娘とふたり暮らしになっていた。娘が自立すれば、「完全なひとり暮らし」になる。

私は、ひとり暮らしをしたことがない。両親の元から嫁に来たから。

「ふぅん・・・そう。」

彼氏はいい子だけど、2人で一緒にいたいから夜までうちにいることが多かった。なんと言っても我が家は狭いので、リビングで2人が仲良くアマゾン観てるのは微笑ましいけれども、実際、

(そこー!私の、ごろ寝スペースぅ!)って心の中で叫ぶ日も。笑

ごまの冷たい歓迎と、母娘のちょうどいい距離感

正直、自分の精神状態がどうなるのか、不安だった。「空の巣症候群」ってよく聞くし・・・

「置いていかれた」と感じるのはつらい。

よし!!それならば、と私は決めた。

「気持ちよく、送り出す」感覚でいよう、と。

それには準備が必要だ。娘から、少しずつ心理的距離を広げて、自分の世界を広げることだ。誰かのお母さん、じゃなく、元のAikoとして、大地に立つこと・・・

私は余裕な顔をしながら、必死に娘が飛び立つ前に!と自分の気持ちの整理と準備を着々と進めていくことになった。

娘が巣立って1週間後、寝ていた午前0時。

ガチャガチャ!玄関のドアを開けようとする音がするではないか。

(え!!誰!!嘘!!誰も帰って来るはずないし!泥棒!?)

玄関を破られたら逃げられない。と玄関まですっ飛んでいって、ドアが開く前にドアノブを引っ掴んで、引っ張り合いになった。

「ちょ!ちょっと!ママ!」

声の主は娘であった。

「な、何よーーっ。し、死ぬかと思った・・・」

「なんで。」

「なんでって・・・帰って来るなら電話すればいいのに。」

「起こしちゃ悪いと思って。飲み会だったから、こっち来ちゃった。ごまにも会いたいしー」

なにを、のんきなことを。

出ていくとか、自立するとか、一丁前なこと言って、これだ。

私の決意とは裏腹に、のんきなんだから・・

だけど、こうやって、頻度は減ったものの、時々娘がうちにやってきては、お腹すいたーだの、疲れたぁ、だの言っては、私のごろ寝スペースを占領して、仕事の愚痴やら何やらこぼして帰っていくのも、いいかなと思っている。

うん、これくらいが、私たちにはちょうどいい距離感。

ちなみに・・・

突然、出ていった娘の事情を、愛猫ごまさんにはわかるはずもなく、娘にとーっても塩対応だった。来ると、押し入れに隠れちゃうし、出てきても

「どちら様ですか?はぁ?」

ていうような顔。

しばらくプンプン💢していたようだ。寂しさもあったのかな。

今では、通常対応に戻って、仕方なく娘の鼻を舐めて、毛繕い?してくれたり、気が向けばそばに座ったりするごまさんなのでした。

あとがき

社会人になった娘との関係は、「親と子」から「社会人同士」へ少しずつ形を変えていく。

娘が家を出たことで、私は本当の意味で、母から私へと戻る旅を始められたのかもしれない。

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