📖この記事は「私の再出発ノート」シリーズです
社会人経験者としてのスタート
思い切って入学した看護学校。
現役世代の中に、社会人経験者が数人いる中、私が最年長だった。
入学してすぐに、順番に自己紹介。
その中に、リヨ君がいた。
ヒョローと細くて、色の白いイケメン君。
当時は確か、25歳で、結婚してすぐに入学を決めて看護学校激チカのアパートに住んでいた。
「友達なんてできないと思ってた」彼の覚悟
社会人経験者は少ないし、最初は、現役生とは距離感があるから、仲良くなりやすい。
後から聞いた話で、リヨ君はこんなことを言っていた。
「俺、友達なんてできないと思ってた。でも、目的のためだから、3年間1人で飯食ってもいーや、って覚悟してたんだよね。」
社会人経験者は、それぞれに事情があってここへ来た。私も、そのひとりだった。
名前の呼び方が変えた距離感
私を含めてシングルマザーが3人いた。
そのひとり、メグちゃんは、リヨ君の真後ろの席にいた。
リヨ君が、同級生の美人で頭も判断力もキレッキレの27歳のまさみさん(仮名)のことを、
「まさみちゃん」
と名前で呼んでいるのに、
「なんでアタシは苗字呼びナンダよ?」
というメグちゃんの一言から、年齢に関係なく、全員ファーストネームで呼び合うことに。
16年ぶりの学生生活は、不思議で温かかった
学校を卒業して16年ぶりに学生になったけど、学生という身分は本当に不思議なもの。毎日「おはよう!」と挨拶して、同じ教室で授業を受けたり、おしゃべりしたり、宿題をやったり。
そんな日々の中で、距離が縮まって、若い頃と同じような感覚になっていく。
一緒に笑い合い、ぶつかり、支えあった日々
厳しい先生のテストの過去問を回してもらったり、午後の教室に響くイビキにクスクス笑ったり、膨大な宿題を手分けしてやったり、時にはグループで喧嘩したりもした。
おとなになったら、もう学生時代のような友達はできないだろうと思っていた、と私を含め、みんなが同じように感じていた。
大人になると、ママ同士や職場で友達はできるけど、トラブルを起こさないように、一定の距離をとってお互いの領域に入らないようにしている。
トラブルは起こりにくいが、それ以上の深い友情を育むことはできない。
この方が、やりやすいんだと知っているけれど、なんか寂しいような。
「1人だったら、とっくに諦めてた」
私たちの看護学校は、そんな”置きにいくような関係”では、乗り越えられない厳しさがあった。
「ひとりだったら、とっくに諦めていた、みんながいたからだよ。」
みんな、口を揃えて言う。
それぞれの色が混ざり合って、美しい色を作り出すように、私たちは力を持ち寄って成長することになる。
チャレンジを迷っているあなたへ。
チャレンジを迷っているあなた、少しの勇気を持ってください。
少しの勇気が、人生を変える出会いを連れてきてくれるかもしれません。
人生の途中からでも、「学生」になっていいし、
大人になっても、「仲間」はできました。
勇気を出して踏み出した先に、新しい自分がきっと、待っています。

私の再出発シリーズが始まりました。
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