📖今回の帰省エピソードは、【息子の旅立ちシリーズ③】からの続きです👉③から読む
息子シリーズを最初から読む👉①息子らしい巣立ちの日
突然の連絡
「ついた。」
と短く朝にラインが来たあと、夕方になってからようやくメッセージ。
「東京で研究室のイベントやってから帰る、ごめん、夕飯の時間に間に合わないー」
まあ、無事に着いているならヨシとしよう。
「駅に着く頃に電話して、迎えに行くから」と送ると、返ってきたのは、
「わっかりましつぁ」
……何、この日本語(笑)
それでも最後に「ありがとう」
母親一撃の言葉に、やっぱり弱い。
久々の再会
20:30に迎えに行くと、案の定汗臭い。
筋トレしているらしく、少し体が大きくなって日焼けしていた。
速攻でシャワーに行かせ、
「バスマット、使ったら干しておいてね」と言ったのに、やってない。
「さっき言ったことでしょー」
「あ、忘れてた。」
ご飯の用意をしていると、テレビをパッとつけて
「あー、Netflix見られないのかあ。」
……やれやれ。
どうやら彼にとっての贅沢は、
好きな時間にシャワー浴びて、テレビを独占して有料番組を見ることらしい。
姉からの電話
ご飯を温め直して食べようとしたとき、電話が鳴った。娘である。
「帰ってきたんでしょー?そっちに行こっかな!迎えに来れる?」
なんつータイミング。
普段は塩対応のこの姉も、結局は弟が好きなのだ。
昔、弟が意地悪されたときには烈火のごとく怒っていたっけ。
「いじめていいのは、私だけ!」
――そんなひねくれた愛である(笑)。
娘の暮らしぶり
弟が帰ってきたのもあるけど…うちに来るってことは。
「…彼、今日当直なの?ご飯ないんでしょ?」
「うん👍」
やっぱり。
娘の暮らしぶりは、まるで“旦那さん”みたい。
職場が遠いこともあって帰宅は、同棲している彼よりも遅め。
帰るとご飯とお風呂が待っている。
“ラストサムライ”の私の父が聞いたら、ひっくり返りそうな話だ。
すれ違いの再会
さて、娘が到着した頃には、息子はもうお腹いっぱい。
姉との再会もそこそこに、友達とドライブへ出かけてしまった。
「なに、アイツ…」
娘は不服そうだったけれど、私はもう慣れている。
こんなもんだよ、もうすぐ21なんだから。
帰ってきた、というより、
「食事つきの無料宿泊施設」といったところ。
……これで、いいのだ。
そして、我が家のもう1人?の住人は…

マイペースに、窓辺でひなたぼっこ。
人間たちがどんなにバタバタしていても、結局はこの姿に癒されるのです。
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