41歳シングルマザーでも看護学校へ!利用した奨学金・貸付制度まとめ

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看護学校進学の経済的不安と支援制度について

看護師を目指したい気持ちはあっても、進学を考えると一番に不安になるのが「お金」のことではないでしょうか。

授業料や入学金といった学費に加えて、教科書代や実習で必要な用品、交通費などもかかります。さらにシングルマザーや社会人からの再挑戦となると、生活費や子育てとの両立も大きな課題になります。

「本当にやっていけるのだろうか?」と迷うのは、とても自然なことです。私自身も41歳で看護学校に挑戦したとき、最初に頭をよぎったのは経済面の不安でした。


学費・生活費で迷う人は多い

看護学校に通う学生の多くが、経済的な理由で進学をためらった経験を持っています。

特にシングル家庭や働きながら通う社会人学生にとっては、「学費を払えるのか」「子どもの生活は守れるのか」 という不安はとても大きいものです。

それでも、看護師を目指して進学した人の多くは、なんらかの制度や周囲のサポートを得ながら学びを続けています。大切なのは「自分だけで背負い込まず、利用できる支援を知ること」です。


奨学金・貸付制度を上手に活用しよう

経済的な不安を解決する方法として、多くの学生が利用しているのが 奨学金や貸付制度 です。

国や自治体、社会福祉協議会など、さまざまな制度が用意されており、対象も「ひとり親」「寡婦」「低所得世帯」など幅広くカバーされています。

これらの制度には、返済が不要な給付型 もあれば、条件を満たせば返済が免除になる貸付型 もあります。

自分の状況に合った制度を組み合わせて利用することで、「学費の心配で進学をあきらめる」という選択を避けられるのです。

次の章では、シングルマザーの私が実際に活用した制度を含め、具体的な支援制度を紹介していきます。

記事の最後に、私の場合を体験談として載せました。参考にしていただけたら嬉しいです。

シングルマザーにおすすめの支援制度5つ

①高等職業訓練促進給付金制度(ひとり親対象)

特徴

シングルマザーやシングルファーザー向けに、生活費を支援してくれる制度です。

生活費の給付で安心感。返済不要。(2025年時点)

📌 支給額

• 市民税非課税世帯:月額10万円

• 課税世帯:月額70,500円

• 最後の12か月は+月4万円

📍 条件

• 国家資格をめざして6か月以上の課程に通う(看護学校も対象)

• 申請は市区町村の役所やハローワーク

👉 おすすめの人

生活費が不安なひとり親

⚠️ 注意点

自治体によって金額や条件が異なるので要確認。

🌹詳しくは、こちらをご覧くださいこども家庭庁リンク

お住まいの地域の自治体やハローワークで相談できます。

②自治体(都道府県・市町村)の修学資金貸与制度

地域医療に貢献すれば奨学金返済が免除にできる制度もあります

多くの自治体や病院が、看護学生に対して「地域勤務を条件に奨学金返済を免除する」制度を設けています。

「看護師等修学資金」などと呼ばれ、卒業後に指定の地域医療機関で一定期間以上働けば、返済が免除されます。地域によっては免除の年数が短く設定されることもあり、自治体ごとに制度は異なります。

🏥 東京都看護師等修学資金貸与制度

特徴

東京都が実施している奨学金制度。養成施設在学中に学費や生活費を貸与し、卒業・免許取得後に都内や指定された施設で一定期間働くことで 返還免除 になるのが大きなポイント。

貸与額

• 月額:25,000円〜100,000円程度(選択制・区分あり)

• 貸与額が高いほど、返還免除を受ける条件(勤務期間)が長くなる傾向あり

条件

• 都内または指定養成施設に在学していること

• 卒業後、都内の医療施設や指定施設で 5年以上勤務(貸与額に応じて7年の場合もあり)

• 申請は東京都福祉保健局(医療人材課など)を通じて行う

こんな人におすすめ

👉 将来、東京都内で看護師として働く予定がある人

👉 学費や生活費の支援を受けつつ、地域に貢献したい人

⚠️注意点

• 指定施設で勤務しない場合は、貸与金を返還する必要がある

• 勤務年数や免除条件は年度によって変更される可能性があるため、募集要項を必ず確認すること

• 申請書類や面談が必要な場合もあり

詳しくはこちらをクリック→東京都保健医療局ホームページ

埼玉県の場合

制度名:埼玉県看護師等育英奨学金貸与制度

特徴:

県内養成施設在学者対象。卒業後に県内で看護師として働く意思のある人が対象。

貸与金額:

– 国公立養成施設:270,000円/年(看護師養成課程等)

– その他施設:540,000円/年

貸与期間:

4月1日〜翌年3月31日(1年間)

条件:

・県内の養成施設に在学

・成績・品行良好

・経済的理由による修学困難

・卒業後県内で就業する意思

⚠️注意点:

返還免除の制度ではない(全額返還)

・申請期限・提出書類が学校を通じて指定

詳しくはこちらをクリック→埼玉県看護師等育英奨学金貸与制度

③寡婦福祉資金貸付金制度

特徴

夫と死別・離婚などで再婚していない女性(寡婦)や、ひとり親家庭を対象とした貸付制度。

看護学校に通う際は、学費や生活費を支える「修学資金」や「生活資金」を利用できます。

貸付額(例)

  • 修学資金:月額27,000円〜82,000円程度(自治体によって差あり)
  • 入学金や就職準備資金も対象になる場合あり

条件

  • 経済的に修学が困難な寡婦またはひとり親
  • 養成施設(看護学校など)に在学していること
  • 市区町村の福祉課で申請

こんな人におすすめ

👉 シングルマザーで、学費や生活費に幅広い支援がほしい人

⚠️注意点

  • 返済が必要(無利子または低利子だが、免除制度は基本的にない)
  • 申請には 所得制限や保証人 が必要な場合がある
  • 審査に時間がかかるため、入学前に早めの相談が安心

申請窓口

  • お住まいの 市区町村の福祉課・子育て支援課
  • 詳細は「〇〇市 寡婦福祉資金」で検索すると、各自治体ページが見つけやすい

④病院独自の奨学金制度

特徴

各病院が独自に実施している奨学金制度。在学中に毎月一定額の奨学金が支給され、卒業後にその病院で規定年数勤務することで返済が免除されます。

貸与額(例)

  • 月額 50,000円〜80,000円程度(病院による)
  • 入学金や授業料を補助するケースもあり

条件

  • 卒業後、病院に正職員として勤務すること
  • 勤務年数は2〜5年が一般的
  • 病院の奨学金説明会や面接を経て決定

こんな人におすすめ

👉 卒業後に 特定の病院で働く意思がある人

👉 学費の支援を受けつつ、就職先を早めに決めたい人

⚠️注意点

  • 奨学金を受けながら卒業後に勤務しなかった場合は、返済義務が発生する
  • 病院によって金額・条件・勤務年数が大きく異なるため、比較検討が必要

💡 制度を探すには?

病院ごとに奨学金の内容(金額・勤務年数・条件など)は大きく異なるため、まとめて確認できる公式サイトはありません。

  • 進学先の看護学校や病院説明会で必ず確認しておきましょう。
  • ネットで探す場合は、 👉「〇〇県 看護師 奨学金 病院」 👉「〇〇市 看護師 奨学金」などと検索すると見つけやすいです。

⑤社会福祉協議会の支援制度

社会福祉協議会には、大きく分けて 2種類の制度 があります。


📊 社会福祉協議会の2つの制度比較(埼玉県の場合)

制度名対象内容返済特徴
生活福祉資金(教育支援資金)低所得世帯(ひとり親含む)学費・生活費の貸付(修学支援資金、入学支度金など)原則必要(無利子または低利子)一般的な教育支援制度。卒業後も返済は続く
ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付制度ひとり親家庭入学準備金(例:50万円)、就職準備金(例:20万円)条件を満たせば免除(例:埼玉県では県内で5年間勤務)「高等職業訓練促進給付金」とセット利用を想定。返済免除が大きな魅力

💰 ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付制度(入学・就職準備金)

特徴

「高等職業訓練促進給付金」(返済不要)とセットで利用できる、ひとり親向けの貸付制度です。

入学や就職にかかるまとまった費用をサポートしてくれます。

貸付内容(埼玉県の場合・2025年時点)

  • 入学準備金:50万円(入学金、教材費、参考書、学用品、通学費など)
  • 就職準備金:20万円(転居費用、被服費、通勤用自転車など)

条件

  • 埼玉県内在住のひとり親家庭
  • 高等職業訓練促進給付金の対象課程に通学していること
  • 卒業後、県内で看護師等として 5年間勤務

⚠️ 注意点

  • 県外に就職した場合は返済が必要になります
  • 勤務年数や免除条件は年度ごとに見直される可能性があるため、最新情報を必ず確認してください
  • 「返済免除になる」ことを前提に計画を立てると安心ですが、就職先の選択肢がある程度限定されることも意識しておきましょう

💡 ポイント

  • どちらも社協が窓口ですが、制度の仕組みがまったく違います。
  • 生活福祉資金は「返す前提の貸付」
  • 高等職業訓練促進資金貸付は「働けば返済免除になる特典あり」(2025年時点)

最後に、私の場合☺️

私は3年間、私立の看護学校に通いました。学費は、授業料に実習費用や教材を合わせると、年間100万円はかかっていたと思います。それに生活費も必要となります。

生活費として

1年次はアルバイトもしていたのですが、実習が始まってからは、無理でした・・・笑

①高等職業訓練促進給付金制度

②寡婦福祉資金貸付金制度・・・自治体に相談に行きます。担当者と現在の収入、支出の状況、これからの資金計画を話し合い、足りない分を借ります。連帯保証人を立てれば無利子となります。就職して1年後から少しずつ返済しています。

⑤のひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付制度・・私は、この制度を後から知ったので、就職準備金しか使えませんでしたが、5年間看護師として働いているので、免除していただきました。ありがたいことです。

学費として

上記の②と④の病院の奨学金を利用

私は病院から 月5万円を2年間 借りていました。

ところが、勤務を続けることができず、10か月で退職

その結果、返済条件を満たせず、残りの貸与分は一括返済 になりました。😱注意してね・・・

幸い、自信がなくて借りていたお金には手をつけていなかったので、すぐに返済できましたが、制度を利用するときには「卒業後の勤務条件」をよく確認することの大切さを実感しました。

いかがだったでしょうか?経済的な不安が少しでも軽くなって、勇気の一歩を踏み出せることをお祈りしております。

🍃 このブログについて

子育て卒業後の“自分らしい毎日”をテーマに、看護・家族・猫・ポタリングなど、日々の小さな挑戦と気づきを綴っています。

どうぞ、ほっと一息つきながらご覧くださいね☕️

🩺 カテゴリー:看護学校体験記「私の再出発ノート」シリーズ

40代で看護学校に通い、看護師として再出発するまでの実体験をまとめています。

迷いや不安を抱えながらも、一歩を踏み出す勇気を描いたシリーズです。

👉 関連リンク|看護まとめはこちら

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