📖この記事は、私の再出発ノートシリーズです。最初から読む方はこちらから→40代で看護学校に入ったシングルマザー
看護学校では、何をするにも”根拠”を求められた。
暑い教室と「根拠」の壁
「暑いからエアコンをつけてください」──そんな一言では通らない。
外部講師の授業では、授業中こそ冷房が効くが、終わると必ず電源が切られる。再びつけてもらうには、週番が職員室まで足を運び、先生を説得しなければならない。
35度の日、倒れた学生
ある夏の日、室温は35度を超え、ついに体調を崩して倒れる学生が出た。
「もう我慢できない!」
みんなで理由を練り上げ、週番が再び職員室へ向かう。
「高温で倒れた学生がいます。現在の室温は35℃です。人間の集中力は、22から26℃が1番最適と言われています。私たちは、学習環境を整え、効率よく学びたいと思っています。体調管理も、看護学生の責務だと思います。」
ようやく冷房が解禁された。
今にして思えば、「物事の根拠を考えさせる訓練」だったのかもしれない。
しかし、体調不良者を出すほどの試練はやりすぎだと、今でも思う。
⸻
冬は毛布とおでん
冬は逆に、座布団を敷き、肩から毛布をかぶり、膝掛けをして授業を受けた。
エアコンはあるけど、先生とのやりとりで疲弊してしまうので我慢。笑笑
短い昼休みには、車で遠くのコンビニまで走り、おでんを食べる。それが本当にごちそうだった。
卒業後、あまりにも切望していた温かい飲み物を後輩たちに…と、電気ポットを寄贈したいと申し出た。
しかし返ってきたのは、
「管理は? 火傷をしたら誰が責任を取るんですか?」
という返答。結局、実現はしなかった。
不便さが、ごちそうを生む。
あの頃の熱々のおでんの味は、今も忘れられない。
根拠を持って伝える力は、現場でも必ず役に立つスキル
今振り返れば、あの厳しさは「根拠を持って伝える力」を育てるためだったのかもしれません。実際、臨床の現場でも「なぜそう判断したのか」を説明できることは、とても大切です。
当時は苦しくても、仲間と知恵を絞って乗り越えた経験は、確かな達成感を残しました。
看護師を目指す道は決して楽ではありませんが、困難を超えるたびに自分の成長を実感できる──その積み重ねこそが、未来の力になるのだと思います。
あなたも困難を乗り越えることで、たくさんの成長を感じることができると思います。迷っている方は、どうぞその一歩を踏み出してください。
応援しています!
久しぶりに看護学校シリーズをリリースしました。
今日も読んでくださり、本当にありがとうございます。コメントも大募集です
誰かの勇気のひとしずくになりますように・・・
コメント